2007年01月22日
大分シャムスカ監督のプチ自慢:押谷謙爾
大分シャムスカ監督は今シーズンから「未知」の領域に足を踏み入れる。ブラジルでは10を超えるクラブで指揮を執ったが、最長で1年4カ月。大分での在任期間は、それとちょうど同じになった。1月下旬の再来日後、新たに3年契約を結び、自身初の長期政権へと突入する。
その監督がプチ自慢するのが「在任期間」の短さだ。ブラジル・アラゴア州のCRBの監督に就任した直後、クラブの主力スポンサーが別の人物を監督に連れてきたという。「お前は総監督をやれと言われてね。現場が好きだから『イヤ』と言ったらクビになった」。チームを指揮したのは2日間だけ。契約書のサインが乾かないうちの解任劇。「ブラジルじゃ素晴らしい監督と言われても、1週間後には最低と言われますから」。この手の話は母国では日常茶飯事だとか。
「CRBでの初日に選手やコーチによろしくとあいさつして、2日間練習して、3日目の朝は選手たちにお別れのあいさつだった。仕方ないよ」とシャムスカ監督は笑って振り返る。悔しい思いをしたのはクラブの幹部連中だった。この後、監督はCRBと同じマセイオ市にあるCSAと契約。就任6カ月でアラゴアス州チャンピオンに輝いている。「クビになったから新しい契約があった。だから優勝できたのですよ」。
逆境を楽しみ、いつも前を向く姿勢はすがすがしい。希望を抱いてやって来た大分でも、練習環境が理想どおりだったわけでなく、ストレスを感じることもあった。でも愚痴はこぼさない。昨シーズンのある日、ポルトガル語の直筆メッセージを記したグッズを選手に配った。リストバントには「幸せは君の手の中に」、そして携帯電話のストラップには「夢はかなえるもの」とあった。目標を追い、ポジティブであり続ける。
今年はどんな挑戦を続けるのだろうか。まもなくチームは始動する。
January 22, 2007 12:00 AM 投稿者:押谷謙爾
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