2006年07月24日
大分GK西川が川口超え目指す:押谷謙爾
通常の番組に戻ったテレビを見ているとW杯ドイツ大会の熱気がうそだったような気がする。そんな中、久々に上司と居酒屋でサッカー談義。イタリアの優勝やら話題はいろいろあったが、なぜか僕の頭にはGK川口がブラジル戦で喫した2点目の映像が残っている。
後半8分にジュニーニョの放った25メートルのミドルシュートは、右へ飛んだ川口の両腕をかすめてネットを揺らした。川口のセーブはタイミング上、間に合ったように見えた。だが、ボールはわずかにゴールの直前、コースを変えていた。この大会、何本もあった無回転シュートだった。
無回転の場合、ボールを取り囲む上下左右のわずかな空気抵抗の違いから、予測不能な軌道をたどる。縫い目がなく、数年前より軽量化の進んだW杯公式球(Jリーグも同じ)がボール後方で起こる空気の流れを複雑にし、さらにGKの難易度を高めたという。
「なんであれが取れないんだ」なんて声もある。テレビの映像でも今イチ分かりづらい。だが、ゴール裏に立って選手のシュート練習を見れば一目瞭然(りょうぜん)。無回転のシュートはグニョグニョと揺れながら飛んでくる。それなのにボールにプリントされた模様だけはくっきり見える。大分の場合だとキック力のあるDF根本やMF川田、森重あたりが数多く、蹴る。これは見ていてかなり面白いので、おすすめだ(見学場所に制限があるで難しいが…)。
そのボールを受けるGK。すっかり大分の守護神に定着した西川も対策は練ってきた。開幕前から「今年は無回転が多いだろうし、ギリギリのところで指先でコースを変えるとか対応したい」と話し、複数のグローブで指先の感覚を確かめていた。今後もボールの軽量化が進み、GKも反応スピードを求められそうだ。
25日は北京五輪を目指すU-21(21歳以下)のメンバー発表。西川の選出は濃厚で、08年北京五輪、10年W杯南アフリカ大会に向けた戦いが始まる。すでに反応スピードはJリーグ屈指といわれる西川が代表で経験を積み、川口の取れなかったシュートを取りにいく。
July 24, 2006 09:13 PM 投稿者:押谷謙爾
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