2006年07月10日

高校3冠コンビの激突楽しみ:押谷謙爾

 大分のリーグ再開戦(7月19日)は注目度の高い試合になる。相手のC大阪にスペインリーグのマジョルカから復帰し、これが初戦となるFW大久保がいるからだ。

 大分で対決を最も待ち望むのはFW松橋だろう。「今は自分の体調も、動きもいいので先発で出たい」。2人は国見高(長崎)で天才司令塔と俊足ストライカーのコンビで「高校3冠」を果たした。私生活でも仲がいい。スペインにいる間も携帯電話で連絡を取り合い、先月、松橋の結婚式では披露宴のクライマックスで涙ぐむ大久保の姿があった。再会を懐かしむ2人の会話はもっぱら子育てがテーマ。「話す内容が昔と変わりましたよ」(松橋)。丸刈り頭で黄色と青のユニホームを着てピッチを駆けた名コンビは、パパとしてもみっちり連係しているようだ。

 Jリーグ入り後は大久保が五輪、A代表に選出され、スペイン移籍とステップアップし注目度を高めた。松橋はその爆発的な走力とは対照的に緩やかな成長で、Jリーグでなかなか出番に恵まれなかった。「ヨシト(大久保)はヨシト。自分は自分ですから」。2人を比較されるたび、松橋は自分に言い聞かせるように話してきた。我慢を重ね、6年目の今季ようやく地位を確立しつつある。今回、2人の対決が実現すれば2年ぶり2度目。初対決は04年5月。松橋が途中から出場し「競演時間」は13分間だった。今回は互いに成長した姿を見せたいところだろう。

 ちなみに彼らが高校3年のとき、大久保は先にC大阪入りを決め、松橋は高校選手権の優勝を待って大分入りを表明した。実は大分には大久保と松橋の「ダブル獲り」構想があった。彼らの進路を一緒に考えた国見の小嶺総監督も一時は真剣に検討したという。実現していたら、今どうなっていたのだろうか。2人の対決を前に思わず、想像してしまった。

July 10, 2006 09:20 PM 投稿者:押谷謙爾

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