2008年01月21日

2年目へ“レディースGO!”:村田義治

 わずか1シーズン。立ち上げからチームを築き上げてきた武藤克宏監督(34)が、大分トリニータレディースの監督を去った。自らセレクションで初代メンバーを選び、昨年4月に誕生。初挑戦の県リーグで初出場初優勝を果たしただけでなく、今月行われた九州各県女子リーグ決勝大会でもチームを優勝に導いた。「1年目の最大の目標であった九州リーグ昇格ができたことをうれしく思います。今まで以上に切磋琢磨(せっさたくま)してレベルアップできるように頑張ります」。そうコメントした武藤監督だが、複雑な心境だっただろう。

 この決勝大会前に、レディースの監督を退任することが決定。選手にもそのことが伝えられ、大会に臨んだ。「勝って、みんなで恩返ししよう」。合言葉を胸に戦った選手は、初戦から危なげなく勝ち上がり、武藤監督の花道を飾った。

 だが、喜びに沸くチームの中で、武藤監督が浮かべた寂しそうな表情が印象的だった。優勝コメントを口にした後、静かに語った。「(準決勝で九州リーグ昇格を決めた)昨日の夜、次はこうしたい、こうしなければならない、とかを考えることが、もうできない。そのことが寂しかったですね」。自ら先頭に立って、なでしこリーグ昇格という目標にスタートを切ったばかりだったが、志半ばでチームを去らなければならない心の葛藤が、自然と口からこぼれた。

 武藤監督は新しいポジションで、新たな目標に向かってすでにスタートを切った。レディースのメンバーにも、トップチームと同じように契約更新の有無が伝えられ、新チームの編成作業が進められている。「高い意志を持ってやっていってほしい」。初代監督が残した言葉を胸に、大分トリニータレディースが、2年目のシーズンを迎える。

January 21, 2008 10:49 PM 投稿者:村田義治

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