2007年12月11日

モリあがった元全日本対決:村田義治

 JFL昇格をかけた今年のサッカー全国地域リーグ決勝大会は、おもしろかった。2日目まで2敗(1PK負けの勝ち点1)で、4チーム中、最下位だった九州(Kyu)リーグ王者のニューウェーブ北九州は、最終日にバンディオンセ神戸に2-0で快勝。今大会初勝利(勝ち点3)で勝ち点4とし、ワンチャンスをものにして、得失点差で逆転し2位を確保、JFL自動昇格を果たした。

 2日目までPK勝ち2つだったバンディオンセ神戸は、今大会1敗ながら得失点差で最下位に転落。2敗のニューウェーブ北九州が自動昇格で、1敗のバンディオンセ神戸が4チームで唯一、JFL昇格に失敗するという、なんとも不思議な結果だが、それだけ実力伯仲の大会だったということだ。

 もう1つ、この大会を盛り上げた話題があった。ニューウェーブ北九州の与那城ジョージ監督(57)、ファジアーノ岡山の手塚聡監督(49)、FC-Mi-OびわこKusatsuの戸塚哲二監督(46)、バンディオンンセ神戸の田中真二監督(47)は、85年のメキシコW杯予選を一緒に戦うなど、80年代に日本代表(当時は全日本と呼称)に顔を連ねたメンバーだった。

 「特別な意識はなかったが、森(孝慈)全日本のOB会みたいだなと思っていた」と手塚監督。システムはいずれも4-4-2。初日の第1試合から3試合連続でPK戦に突入するなど、接戦が続いた要因の1つに、お互いの性格まで知り尽くした監督同士の存在もあった。

 大会終了後、初日から何度も顔を合わせていた与那城監督と手塚監督が、互いに手土産を交換する場に遭遇した。「個人的に好きな人たちばかりだったけど、大会中はしゃべりすぎないようにしていた」と、与那城監督は笑った。かつてのチームメートとの再会を喜ぶあまりに、戦術面で口を滑らせないよう、お互いに接触するのをできるだけ避けていたのだ。

 すべての結果が出た後で、4人の監督はようやく仲間との“再会”を果たすことができた。「これからもいい戦いをして、お互いが伸びていければいい」と与那城監督。森ジャパンの教え子たちが、来年はJFLの舞台をもっとモリあげてくれるはずだ。

December 11, 2007 02:46 PM 投稿者:村田義治

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