2007年08月22日

若手に伝えて…降格の屈辱、昇格の苦労:村田義治

 どうせやるなら、来年のJ1で実現して欲しい。今は、そう願ってやまない。昨年初めてJ1で九州ダービーを実現した大分と福岡は現在、J1・J2入れ替え戦に回るJ1の16位とJ2の3位。初の九州勢同士による入れ替え戦実現の可能性がある。

 昨年福岡を担当した記者にとって、2年連続の入れ替え戦は是が非でも避けたい。昨年は福岡の監督を解任された松田監督が新たに就任した神戸と対決した福岡がJ2に降格。チームとしてやはり、やりにくさが残ったのだろう。今年も福岡を開幕直前に解雇されたMFホベルトが、大分に加入。かつてのチームメートの福岡FWアレックスとは気軽に電話連絡を取り合っているという。ホベルトを追って、福岡から大分の練習場に顔を出す福岡サポーターもよく見かける。浅からぬ縁の両チームが、1つのJ1枠を争って激突するのは忍びない。

 何度も降格圏からの脱出機会があった大分だが、どうも乗り切れない。18日の広島戦も見せ場なく0-2で、あっさり完封負け。溝畑社長はことあるごとに「J1に昇格するのに、どれだけきつい思いをしたか」と声を荒げるが、J2を経験したのはもう10人にも満たない。若手が台頭した反面、苦しみを知らない経験不足が、今のチームのもろさ、執着心のなさにつながっているように思える。

 福岡は、ほとんどの選手が昨年の入れ替え戦で苦汁をなめた経験を胸に戦っている。5戦連発で勢いに乗るアレックスも「京都を抜いて2位に上がること」。第4クールに向け、好調をキープしているが、自動昇格でJ1に返り咲くために手綱を緩めない。一発勝負の入れ替え戦の怖さを思い知らされたからだ。

 GK下川、DF三木、MF西山、鈴木、根本、ホベルト…。大分にもこれまで、J2降格を味わった選手はいる。ベテラン勢の経験を若手にも還元して、しっかりJ1残留に向けたハートのこもったプレーを取り戻して欲しいと思わずにいられなかった広島の夜だった。

August 22, 2007 01:09 AM 投稿者:村田義治

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