2007年06月19日

休養日が、KYUリーグの主役?:村田義治

 KYUリーグが熱い。J1から3ランク下(J2、JFLの下位に当たる全国地域リーグの1つ)の九州リーグは16、17日の鹿児島集中開催から後半戦に突入した。現在、1位からニューウェーブ北九州、ホンダロック、V・ファーレン長崎、新日鉄大分、ヴォルカ鹿児島が勝ち点10差に集結。中でも3強は勝ち点2差。1節ごとに順位が入れ替わる可能性がある、スリリングなシーズンが続いている。

 今年のKYUリーグは11チームでの争い。この数が、さらにシーズンの盛り上げに一役買った格好にもなっている。前半戦終了時に首位に立っていたのは唯一1敗のホンダロック。だが、後半戦スタート日の16日は、11チームで唯一の試合がなかった。その日のゲームに勝った北九州に勝ち点1差かわされ、2位に自動降格。だが、北九州より残り試合が1試合多く、自力で逆転首位に立てる“隠れ首位”の存在だ。

 「うちは、とにかく前を向いてどう勝ち進んでいくか」と語るのは、首位に立つ北九州の与那城監督。12試合で5失点はリーグ最少。前期ホンダロックに黒星をつけ、勢いに乗っている。反対にリーグ最多53得点で、3強の中で得失点差でも優位に立つ長崎は、現在3位。10得点した17日の試合後にも岩本監督の口からは反省の弁がこぼれた。1試合少ないホンダロックにも上位を走られ、危機感いっぱいの戦いが続く。

 逃げる北九州に、追う長崎。その間に立つホンダロックの福田監督は隠れ首位を歓迎する。「今(順位で)負けているという状況で選手のモチベーションは高くなる」。首位に立つと油断や慢心が生まれる可能性があるが、2位ならそれが避けられる。緊張感を持続し、下位チームへの取りこぼしを防げると占う。

 隣り合った2グランドで集中開催された17日、ホンダロックが後半39分にダメ押しゴールを決めると、直後に隣のコートで北九州のゴールが決まった。試合はともに一方的な完封勝ちだったが、最後まで集中力を途切れさすことなく戦い抜いた。まるで目の間の敵でなく、隣でプレーするライバルと戦っているように見える打ち合いだった。

 「今年はおもしろい。上位の力が拮抗して、最後まで(優勝争いは)もつれると思う」と藤家リーグ委員長。昨年のV・ファーレン長崎やロッソ熊本、沖縄かりゆしなど、これまで独走Vが多かったKYUリーグ。だが、北九州、長崎が残す休養週での駆け引きまで含め、今年の戦いからは目が離せない。

June 19, 2007 02:56 PM 投稿者:村田義治

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