2007年06月04日
フットサルとの橋渡し役:村田義治
JリーグとFリーグ。サッカーとフットサル。2つの競技の橋渡し役をこなす現役Jリーガーがいる。J2東京Vに所属するMF永井秀樹。J2でピッチに立つ36歳が、現役のサッカー選手のままでFリーグ、バサジィ大分のスーパーバイザーに就任した。
5月28日のプレスカンファレンス。役員の1人として壇上でのあいさつを終えた後、永井は「なぜ、選手の誘いでないのかと思った。(東京Vの)ラモス監督の許可が降りないが、選手として参加したい」と、子供のような顔を輝かせた。永井ならではの言葉だと感じた。
読売時代の華やかな印象が強烈に残るが、その後サッカー浪人を経験。1人で練習を続け、大分でJ復帰を果たした苦労人でもある。沖縄でJ1から3階級下の地域リーグにも参戦。そして、ラモス監督に請われて復帰した東京Vで、再び厳しいJリーグの世界に身を投じた。36歳の永井が歩んできた道は、サッカーを続ける環境を探し続けた挑戦の歴史でもある。
フットサルとサッカー。競技は違うが、永井は両者の融合を目指している。「(ブラジル代表の)ロナウジーニョやロビーニョはフットサル経験者。小さいころからフットサルを親しんだ選手は(サッカーでも)技術の高い選手になれる」。小さなときにフットサルでボールに親しみ、自然とテクニックを学ぶ。それが将来的にフットサルでも、サッカーに転じても生きる。その考えるスーパーバイザイーは、バサジィ大分の下部組織の充実を唱える。
その反対もある。サッカーはピッチが広く、年齢からくる体力の衰えとも戦わなければならないが、フットサルの競技スペースは狭い。もちろん体力は必要だが、サッカー以上にテクニックが占める比重は大きいともいえる。若くてJリーグを戦力外になる選手もいるが、そういった選手が競技を続ける新たな選択肢にもなりえると考えている。
そして競技生活を終えた後も、子供のころに知ったボールを蹴る楽しみをいつまでも味わい続けたい-。そんな思いにも応えてくれるのがフットサルだ。サッカー選手のまま、フットサル発展に力を注ぐ。より多くの試練を経験し、今なお、Jリーグのピッチに立ち続ける永井だからこそできた決断だと思える。
June 4, 2007 11:30 PM 投稿者:村田義治
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