2007年02月06日

3チームそれぞれのキャンプ:村田義治

 5日から宮崎に移動した福岡を最後に、九州のJリーグ3チームが、3月の開幕に向け、それぞれキャンプインした。先月28日始動した大分は、翌日からグアムキャンプの真っ最中。鳥栖は雪の第1次中津江キャンプを経て、6日には鹿児島で第2次キャンプに突入した。そして、地元で3週間みっちりトレーニングを積んだ福岡は、満を持して? のキャンプインだ。

 この3チーム。それぞれのスケジュールが、監督の性格が表しているようでおもしろい。大分のシャムスカ監督は現実主義というべきところか。1月28日始動は、Jリーグでも遅い部類だ。それも、ランニング中心だった始動日は、オフィシャルの写真撮影、必勝祈願などの行事続き。翌日からのグアムキャンプが実質の始動だ。

 4日の今季初の練習試合に逆転負けしても、シャムスカ監督は「フィジカルトレーニングの意味合いがある」と涼しい顔。昨シーズン終盤に息切れした反省から、シーズンを通して「安定して力を出せるのが大事」(シャムスカ監督)。開幕まで1カ月を切っても、シーズン最後に結果を勝ち取るため、ジンワリとチームを仕上げていくという姿勢が伝わってくる。

 対照的なのが、福岡のリトバルスキー監督。いきなり6時間近い練習でスタートした始動日を皮切りに、厳しいフィジカルトレーニングを敢行。救急車で運ばれる選手が出るなど、キャンプ前で、すでに10人以上の離脱者が出るほどの激しさだった。過密日程でシーズンを戦うJ2では当然、体力勝負が占める割合が増える。だが、宮崎キャンプでも落伍者を福岡に強制送還させる罰則もあるという。息を抜く暇もない選手が、開幕までモチベーションを保ち続けることができるか。選手の意識改革が目に見えてくる一方で、ちょっぴり不安を感じずにもいられない。

 同じJ2の鳥栖は、岸野監督が就任。チームは昨年過去最高の4位に入ったが、岸野監督の口癖は「鳥栖のサッカーは、自分たちがやれることを一生懸命やること」。今年こそJ1昇格を! と選手を躍らす周りの期待を取り除き、それぞれが昨年より1歩成長した結果がシーズン後に夢を実現させることになる、というスタンスを貫く。選手掌握法が何ともたくみだ。

 ともあれ。九州3チームの戦いは、3月のシーズン開幕からが本番。福岡のJ2降格で、J1での九州ダービーが今年見られないのは、九州のマスコミとしては寂しい限りだ。ラグビー界では来年、サニックス、コカ・コーラ、九州電力の九州3チームそろってのトップリーグ参戦がひと足早く実現する。福岡、鳥栖がJ1昇格すれば、08年にはJ1で九州ダービーが一気に6回開催される。そんな九州サッカー界の夢をかなえるために、悔いなきキャンプを送ってもらいたい。

February 6, 2007 02:18 PM 投稿者:村田義治

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