2007年01月16日
リティ福岡の船出:村田義治
これが、昨年苦しみ抜いた福岡の姿なのだろうか。思わず自分の目を疑った。リトバルスキー監督を迎えた福岡の今シーズンの戦いが楽しみになる「リティ福岡」の船出だった。
15日の全体練習初日。得意の指笛を鳴らしながら指示を与えるリトバルスキー監督は、細かいプレーにも自ら動きを実戦し、選手にアドバイスを送った。「チームのことを早く分かるには、どんどん声を出していかないといけない。見本を見せながら一緒にやっていく」とリトバルスキー監督。大宮から復帰したMF久永は「子供のころのスーパースター。今までにない(タイプの)監督」と、子供のように目を輝かせた。
初日の練習は、選手から思わず悲鳴が上がる超ハードの内容だったが、寒いスタンドからサポーターも固唾(かたず)をのんで練習を見守っていた。結果を出すためには、やるべきことをやらなければならない-。リトバルスキー監督と選手からはそんな気迫が伝わってきた。
約3時間の昼休みがあったとはいえ、朝8時の集合から午後7時の解散まで、選手はサッカー詰めの1日となった。それでもFW田中は「終わったあとに、長かったと思ったが、練習中は時間のことが気にならなかった。集中して練習できていたということでしょう」と振り返った。
5時間超の練習を途方もなく長く感じた選手もいるかもしれないが、46歳のリトバルスキー監督は立ちっぱなしだった。軽快なボールタッチも見せ、ところせましと動き回る姿に「本当にサッカーをやれることがうれしいのだろう」と感じずにはいられなかった。
J1復帰には厳しい練習を課さなければならないだろう。だが、それだけではいつか、肉体的にも、精神的にパンクする。FW田中のように、きつい練習を、あっという間のことに思えるリトバルスキー監督の練習方法こそ、今の福岡にピッタリ当てはまるように思える。世界レベルでサッカーの楽しさと厳しさを知る指揮官の「アメとムチ」が、1年でのJ1復帰を実現してくれるはずだ。
January 16, 2007 04:30 PM 投稿者:村田義治
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