2006年11月06日

高校サッカー界の新星がもたらすもの:村田義治

 九州の高校サッカー界に「新戦力」が台頭した。今年、全国高校サッカー選手権の鹿児島代表を、創部5年目の神村学園が射止めた。J2鳥栖の松本監督が当時率いた地球環境(長野)の「創部8カ月で全国選手権1勝」という超スピード記録には及ばないが、価値ある全国初切符だ。
 現在、サッカーだけでなく、ラグビー、駅伝など、高校の各競技予選が続々と行われているが、九州は、どの競技も伝統校が強い傾向にある。サッカーの国見(長崎)と駅伝男子の大牟田(福岡)は、21年連続出場を早々と決めた。次々名乗りを上げる代表は、なじみの学校がほとんどだ。
 神村学園と同様、駅伝男子で日本文理大付(大分)が全国初出場を決めたが、今年3月まで長年、大牟田を率いた大見監督が、今年から指導に当たっている。高校野球の秋季九州大会でも大牟田(松嶋監督、元九州産)自由ケ丘(福岡=末次監督、前柳川)ら、実績を持つ指導者の「移籍」による台頭も目立った。
 神村学園の竹元真樹監督(32)は、鹿児島実が初めて全国大会で決勝に進んだときの主将。「(鹿児島実総監督の)松沢先生から、何ごとでも強い意志を持って向かっていくこと」を学んだという。地元で22度の全国選手権出場を誇る母校と争う道を選び、初めて鹿児島の頂点に立った。塗木竜也主将(3年)も「子供のころから全国で活躍する鹿実のプレーを見てきたが、鹿実を倒すために神村学園を選んだ」。今大会での直接対決はなかったが「打倒・鹿実」の思いが、快進撃の原動力となった。
 全国大会で好成績が続く九州勢だが、絶大なる指導者の存在が、若手指導者の成長を妨げている、という声も挙がっている。カリスマ的な指導者と、その教え子など若き指導者がツバ競り合いして、県大会切符を激しく競り合う。今後そんなシーンに、もっと出会いたいものだ。

November 6, 2006 04:13 PM 投稿者:村田義治

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