2006年06月05日
新監督決まってもフロントの仕事は山積み:村田義治
松田浩前監督(45)の解任から、ちょうど2週間。5日に行われた川勝良一新監督の(48)の就任会見で、福岡の監督問題は、“決着”した。だが「新しい風」を吹き起こすために決断した福岡フロントの仕事は、まだ山積みだ。
福岡のフロントは、昨年から明確な補強ポイントとなっていたストライカー獲得失敗を認めた上で、松田監督の解任を発表した。苦しい台所事情の中でFW陣をやりくりしていた松田監督の労は認めながら、その責任を監督1人に「押し付けた」格好となった。その責任転嫁ともとれる決断に、世論も黙っていなかった。クラブ事務所には、1日何十通もの抗議のメール、電話が届いたという。
その抗議に対し、今月2日にクラブが公式ホームページにコメント(現在は削除)を発表。「成績不振がすべて監督の責任でないことは十分認識しつつも、苦渋の決断だった…」。10日近く監督不在の不安定な時期が続いている中で出されたコメントは、不安定のクラブ状況を露呈した形となった。
新監督決定で、福岡は新しい道を歩きだしたが、解説、大学講師の仕事が残る川勝監督の合流はオフ明けの19日。半日の滞在だった5日にも、選手と顔を合わせることはなかった。会見のあった午前、同じ市内で練習を終えた選手たちに「自分たちも、いつ会えるのかも分からない。どうなっているんですかね」と、逆取材された。フロントに対するチームの不満、不信は、監督不在だったこの2週間で高まりつつある。
解任会見でフロント陣が明言したFW獲得も、今後に持ち越しとなった。「川勝新監督を迎え、フロント、チーム一丸となって勝利のためにまい進する所存です」。そう述べる都筑社長の耳には、チームが抱える不安の声が聞こえているのか。川勝新監督が本格始動する19日まで2週間。新監督だけに「押し付ける」ことなく、選手の不信を取り除いてフロントとチームの風通しをよくする仕事が、福岡のフロント陣には残されている。【村田義治】
June 5, 2006 09:10 PM 投稿者:村田義治
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