2006年09月25日
アビスパの本当の戦いはこれから:村田義治
アビスパ福岡 様
5カ月ぶりの勝利。本当におめでとうございます。厳しいJ1残留争いの土俵際での、選手の踏ん張り。本当に頭が下がる思いでした。
そんな選手の姿に応えるためにも、クラブ幹部の皆さまに、再考していただきたいことがあります。試合前日の22日の非公開練習の件です。広報では、練習予定時間(9時半から2時間)の後半約1時間は、公開するとのことでした。でも、待てども、待てども、一向に練習が公開される気配はありませんでした。
もちろん、選手、監督が集中して、十分な準備ができたことが、勝利につながったことでしょう。最小限の非公開練習には、異を唱えません。だが、50人近いサポーターが、まだ暑い練習場で1時間以上も待たされたことを忘れないでください。予定時間を過ぎても、クラブ職員から何の説明も、おわびもありませんでした。必死になって戦い続ける選手の思いをくんで、クラブ職員に誠意を持った対応をしてもらいたかった。残念でなりません。
もう1つ。サポーター、マスコミを完全シャットアウトした非公開練習の最中、社長が来賓を連れて、ブルーシートに囲まれた練習場の中に姿を消しました。「なんで、特別なの」。そんな思いをしたサポーターも多かったはず。5カ月も勝利から遠ざかっても、応援し続けてくれてサポーターを裏切る行為だと思われても仕方がないと思います。
ホーム前泊、勝利給倍増…。確かに、フロントのバックアップも力になったと思います。だが、本当の勝負はこれから。J1残留を勝ち取るためには、チームとサポーターが一体になって闘い続けることが大事です。27日には、サポーターとの意見交換会が開かれますね。クラブの本気と誠意を、きっちりと示してもらいたいと願っています。
September 25, 2006 10:50 PM 投稿者:村田義治 | トラックバック (0)
2006年09月18日
夏バテ防止に活躍したドラム缶:押谷謙爾
大分は夏に強くなった。今季、暑さの厳しい7、8月の9試合で負けたのは1度だけ。特に8月下旬、11日間で4試合という過酷な日程を無敗で乗り切った。「この時期はいかにフィジカル面を維持するかが大切。それが不足すると試合の結果に影響を与えますから」。こう語るシャムスカ監督は夏場の戦いに備え、しっかり「助っ人」を加入させていた。
身長90センチ、胸囲、ウエスト、ヒップとも60センチ。緑色の体をした貴重な2人? の戦力が今夏、フル稼働した。ドラム缶である。その中身はキンキンに冷えた氷水。連日、ピッチのそばに特製の水風呂として登場した。
トレーニングを終えた選手が順番に腰までつかる。長い選手で5分ほど。直前まで息を上げて走っている選手がすぐさま、ザブンとやる。見ていると体に負担がかかりそうで心配になるのだが、これが疲労回復に効果抜群というのだ。
トレーニング後は筋温が上昇しており、火照った体のまま放置するとトレーニング後もエネルギーが消耗され続け、疲れがなかなか取れない。だから氷水で筋温を常温に戻すのだという。「乳酸の発生が抑えられるんです」と斉藤トレーナーが説明する。GK西川は「すごく冷たくてしびれて体の感覚がなくなるんです。でも疲れにくい気がする。家に戻ってから、あまり疲れが残らない」と効果を感じている様子。顔をこわばらせ、ゆっくりとドラム缶に沈んでいく選手もいて、見ていても楽しい。
9月16日のG大阪戦で8試合ぶりに黒星を味わった。ただし、好調なチームへの評価は変わらない。7、8月に未勝利だった昨年と比較すると、確実にタフになった。それを支える、地元企業から寄付された2つのドラム缶。こんな形のスポンサードもあるんだとほほえましくなった。
September 18, 2006 03:37 PM 投稿者:押谷謙爾 | トラックバック (0)
2006年09月11日
熱いJ1九州ダービーを:村田義治
来年の九州ダービーは、どのスタジアムで行わているのだろうか。試合中、そんな思いが頭に浮かんだ。9月9日。対大分リーグ戦初勝利をかけてアウエー(九石ドーム)に乗り込んだ福岡だが、結果はスコアレスドロー。8試合ぶりの無失点。守乱に改善の兆しは見せた。だが、ホームで完封負けを喫した第1Rに続き、大分から勝利を奪い取ることはできなかった。
今年J1で初めて「九州ダービー」が実現した。だが、福岡が自動降格圏内に低迷する現在、来年の開催は微妙な情勢だ。試合前、大分サイドの来賓が、こうあいさつした。「九州が盛り上がるためにも、福岡さんにも頑張っていただきたい」。同じ九州のチームの現状を心配しての応援メッセージだったが、低迷する福岡の関係者の胸には深く突き刺さる言葉だった。
9、10日は全国各地でJダービーが行われた。横浜対川崎Fの「神奈川ダービー」。G大阪対C大阪の「大阪ダービー」。そして、浦和対大宮の「さいたまダービー」だ。同じ都市、都道府県県内の拠点とするこの3カードに「ダービー」で、1勝もしていないチームはない。ちょっと地域を広げた「九州ダービー」とはいえ、福岡の対大分リーグ戦戦績は、これで6戦4敗2分け。ライバル関係が対戦する「ダービー」にはふさわしくない成績だ。
福岡のサポーターには、J2鳥栖との対戦が「本当の九州ダービー」という人が多い。地理的に近く、似た文化圏を持つ「ご近所さん」の方に、何かとライバル意識を燃やすのだろう。
今年の九州ダービーは、終わった。だが、大分に雪辱を期す機会は、やってくるのだろうか。このまま自動降格圏から抜け出せないと、来年はJ2でシーズンを迎える。現在、鳥栖もJ1昇格の可能性を残すが、再び、J2で福岡対鳥栖の「九州ダービー」が復活! それとも、JFLから昇格を目指すロッソ熊本との「新ダービー」誕生!そんな心配をしてしまう。今年の「九州ダービー」は、福岡のサポーターにも、大分のサポーターにもワクワク、ハラハラ、ドキドキ感を与えることがなく終わってしまった。来年こそ「熱いJ1九州ダービー」を見せて欲しいものだ。
September 11, 2006 09:23 PM 投稿者:村田義治 | トラックバック (0)
2006年09月04日
梅崎、西川がクラブにもたらしたもの:押谷謙爾
大分からついに日本代表が誕生した。GK西川とMF梅崎の2人が、アジア杯予選の西アジア遠征メンバーに名前を連ねた。クラブ創設13年目の記念すべき出来事だ。特筆すべきは2人が下部組織の大分U-18出身であること。
地方クラブで資金的に裕福でない大分にとって選手獲得競争で、マネーゲームになれば圧倒的に不利だった。強化費用の大半を高額な外国人選手に使った時代もあったが、02年のJ1昇格を前後して自前で中学生(U-15)、高校生(U-18)を育てる育成路線に軸を移し始めた。下部組織からトップチームで通用する選手を仕立て上げた。補強は最小限に抑え、今季も開幕は25選手でスタートした。「ほかのクラブから獲得するのではなくて、育てるのがうちの『補強』。それが(Jリーグでの)競争に勝つ力になる。西川、梅崎、それに松橋、高橋が出てきたのはいいこと。ベテランがいたら無理だった」(溝畑社長)。根気のいる『補強』が今のチームを支えているのは間違いない。
大分の育成部長を務める皇甫官(ファンボ・カン)前監督は、梅崎がU-18時代の監督だった。当時は鉄拳も辞さない指導があったそうだが、梅崎は「ユースで厳しく育ててくれたおかげで、今の自分がある。妥協しない精神は皇甫さんに教わった」と感謝の言葉を口にする。長年、大分で育ってきた彼らはクラブへの愛情も深い。他クラブでもユース出身者が長くプレーすることが多い。
現在、大分には小学生のU-12からU-18まで約120人の選手が第2の西川、梅崎を目指して活動中。U-18に関しては入団セレクションの問い合わせが殺到している。もはや注目されているのはトップチームだけではない。
September 4, 2006 07:57 PM 投稿者:押谷謙爾 | トラックバック (4)
