2006年04月24日
元J福岡戦士も頑張っている:村田義治
懐かしい顔が、戻ってきた。4月23日に福岡が5年ぶりのJ1勝利を飾ったが、それからちょうど1週間前のこと。J1から数えると3ランク下にあたる地域リーグ、九州リーグ(KYUリーグ)の試合だった。
昨年、長崎からJリーグ入りを目指して発足したV・ファーレン長崎のピッチに、元福岡のFW岩本昌樹(22)とDF加藤寿一(24)の姿があった。岩本は、くさび役として攻撃の核として6発の猛攻を“アシスト”。加藤はリーダーとしてDFをまとめ、2試合連続完封をもたらした。
加藤は福岡で、J2リーグ戦8試合に出場。草津を経て、昨年はJ2の下に当たるJFLの三菱自動車水島でプレーしていたが、岩本は“浪人”からの現役復帰だ。福岡に2年、草津に1年在籍した後、地元の大分に帰郷。昨年はKYUリーグ入りを目指す大分県リーグのチームにコーチ兼選手で参加したが、練習参加が月2回ほどだった時期もあったという。
16日のホーム開幕戦には7000人を超える観衆が集まったが、沖縄で行われた今季開幕戦の観衆は公式発表でも50人。元Jリーグーの2人にとって寂しい注目度だが、岩本は「もう1回やりたかった。ラストチャンス」と、再びJを目指した最後の挑戦の道を歩き出した喜びをかみしめた。
この日、欠場したFW首藤啓祐(21)も福岡ユース-福岡出身。ロッソ熊本から今季加入した。主将としてチームをまとめる元福岡のベテラン、MF原田武男(34)も在籍する。J1復帰を果たしたアビスパを追って、自らもJ復帰を目指す元福岡選手の活躍からも目が離せない。【村田義治】
April 24, 2006 12:13 PM 投稿者:村田義治 | トラックバック (0)
2006年04月17日
太宰府天満宮が青く染まる:押谷謙爾
太宰府天満宮が大変なことになっていた。久々に同宮を訪れると、参道に林立するポールに青い旗が揺れていた。よく見ると「SAMURAI BLUE 2006」の文字がある。学問の神様こと菅原道真がまつられている当地に日本代表の応援フラッグがズラリ。天満宮とサッカーという異色のコラボレーションにしばらく目を奪われた。
「大宰府から代表カラーの青に染めようと頑張っています」。神主の真木智也さん(28)によると、趣旨に賛同してもらった日本サッカー協会から届いたフラッグの数は4000枚。今月から掲出を始めたという。社務所の軒先でもおなじみの青色がヒラヒラ。「これからもっと参道の店に飾っていく予定です」(真木さん)。地元の観光協会にも協力をあおぎ、W杯機運を盛り上げるのだという。
これはアーティストの日比野克彦氏が率いる「アジア代表日本」のプロジェクトの一環。サッカーを文化としてとらえ、芸術とスポーツを融合させようというもので、W杯期間中に天満宮そばの九州国立博物館で展示会を開いたり、開幕前には福岡の松田監督や横浜の岡田監督のトークショーも開催される。
16日には「アジア代表日本」の事務局メンバーが「SAMURAI BLUE 2006」のビッグフラッグを持って、ソフトバンク王監督を訪ねた。WBC優勝の世界一監督から激励の文字を書き込んでもらった。代表に絡んだイベントは大都市中心というイメージを持っていたが、地方からこのようにメッセージを発信する試みはユニークで、なんだかうれしい。
W杯までもう2カ月を切った。開幕が近づくにつれ、太宰府天満宮は青く染まっていくのだろう。合格祈願する受験生に交じり、日本代表の必勝祈願するサポーターが増えるかもしれない。ぜひジーコ監督にも来ていただきたいものだ。【押谷謙爾】
April 17, 2006 01:45 PM 投稿者:押谷謙爾 | トラックバック (17)
2006年04月12日
頑張れ七隈トンビーズ:押谷謙爾
4月1日、Jリーグから1カ月遅れで九州リーグが開幕した。J2の下のJFLのさらに下に位置する、全国に9つある地域リーグの1つだ。だが、昨年の動員数はなんと年間10万人! 1万人が入る試合もあった。単純比較はできないものの、昨年のJ2なら水戸や草津、徳島を上回る数字。アマチュアリーグでは全国で例を見ない、熱さだ。
今年のリーグ戦は9チームが参加する。中でも初出場の七隈トンビーズ(福岡)が面白い存在だ。彼らは福岡大のサッカー愛好会のメンバー。福岡県社会人リーグを7連覇する強豪で、九州各県リーグ決勝大会を勝ち抜いて、仲間入りを果たした。
Jリーグ入りを目指してプロ選手を抱えるチームや企業チームに混じって、学生の彼らはアルバイトで遠征費を稼いでいる。同級生がバイト代で服を買ったり、合コンを楽しむ中、1人あたり月4~5万円を活動費としてねん出する。運送業やコンビニエンスストア、居酒屋など業種はさまざま。日中は授業、夕方以降はバイトがあるため、練習は授業前の午前7時30分~9時まで。遊ぶ時間はあまりない。「正直、つらいけど、好きなサッカーのため。いい勉強と思ってます」。代表の野口君は今の苦労を楽しもうとしている。
リーグの藤家委員長は「大人の社会での付き合いや仕事に触れることができ、大会の運営やチームの運営も携わる。これは学生ではなかなか経験できないこと。頑張ってほしい」とエールをおくる。「お金で買えない価値がある」。今の彼らには某クレジットカード会社のCMコピーはぴったりだ。試合の方は開幕2連敗と苦いスタート。でも、シーズンを通じて「トンビたち」がどう成長するか楽しみだ。
話題はプロ契約選手を要したV・ファーレン長崎(長崎)とニューウェーブ北九州(福岡)による優勝争いに集まるが、七隈トンビーズのようなチームも混在するのが九州リーグの魅力の1つ。第3節は15、16日に九州各地で開催される。【押谷謙爾】
April 12, 2006 05:39 PM 投稿者:押谷謙爾 | トラックバック (5)
