2008年02月11日

アルセウの退団衝撃的でも影響なし:北尾洋徳

 コンサドーレ札幌のグアム合宿は残り2日です。11日は韓国Kリーグ仁川と練習試合、12日が最後の練習日となっています。思えばこの20日間、いろいろなことがありました。最も衝撃的だったのは、もちろん新加入MFアルセウの退団でした。

 7日午前9時10分。ピッチ到着後すぐに異変に気付きました。「アルセウがいない」。数分後、三浦俊也監督がFWダビ、ノナトを呼びました。約10分の話し合い。いつもは1、2分で終わる練習前の全体ミーティングも約15分。それが終わると、報道陣は三上大勝強化部長からピッチ横の駐車場へ呼ばれました。アルセウの契約解除が発表されました。

 兆候はありました。合宿初日こそ笑顔で取材を受けていましたが、日を重ねるごとに顔は険しくなり自分の殻に閉じこもっていきました。練習途中で文句を言うこともしばしば。筋力トレーニングの指示に対し、従おうとしないこともありました。選手とも一線を引いているようで、スタッフもはれものに触るような対応になっていきました。報道陣の間では「夏くらいにはいなくなるんじゃないか」と話していたほど、チームでは浮いた存在となっていました。

 練習を見ていた限り、今季の札幌はアルセウを中心とした戦い方をしようとしていることは明らかでした。確かに実績、実力ともにチームでは抜きんでており、新たな可能性を示してくれる選手でした。その攻撃の核のクラブ最短での退団。開幕前1カ月で早くも構想は崩れました。

 アルセウ・ショックを心配しましたが、影響はそれほどありませんでした。むしろ好影響のほうが大きかったようです。9日新潟戦は、ここまでの練習試合4戦で1番ボール保持率が高く、相手を押しました。ここまで取り組んできた中盤で細かくパスをつなぐ攻撃は見られませんでしたが、前線のFWダビ、ノナトへロングパスを送り、セカンドボールを拾う戦い方は札幌に合っていたように思えました。

 札幌が今季、どんな戦い方をするのか、まだ見えてきません。新潟戦の戦い方は「とりあえず」の域を超えないでしょう。J1で戦う上にはプラスアルファがなくては厳しいからです。15日からの熊本合宿では再び新たな攻撃パターンに取り組むはずです。どんな攻撃になるのか、楽しみです。

February 11, 2008 05:13 PM 投稿者:北尾洋徳

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