2007年11月14日
J1昇格経験者が試合を動かす:本間翼
昨年、今年と取材したプロ野球・日本シリーズのような雰囲気でした。11日の鳥栖対札幌。昇格の可能性があった大一番は、キックオフ2時間前からプレスルームに空席なし。大勢の報道スタッフでごった返し、目を外に向ければ赤と黒に染まったアウエー席から「サッポーロ! サッポーロ!」の大合唱。クラブ広報担当者はスタジアム内を右往左往していました。J2の試合とは思えないほどの緊迫感が、鳥栖スタジアムを包んでいました。
そんなムードに飲み込まれ(ってことにしてください)、僕もインターネット用の原稿でありえないようなミスをしたほどですから(デスク注 本間記者は速報スコアを間違えました)。選手が受けるプレッシャーも相当だったのでしょう。いつもの動きとは違ったように見えました。
最低でも勝ち点1を取りたかった三浦監督をはじめ、選手たちも、うつむき加減で帰りのバスへと乗り込みました。ただ、その中で1人だけ、いつもと変わらずにまっすぐに前を向き、僕たちの質問に答えていた男がいました。
敗戦後だれよりも早くスタジアムを飛び出し、「緊張しないわけではないけど、こっちにもチャンスがあった。次はホーム2試合。アグレッシブにやる」と、その目はイキイキしているようにすら感じました。広島時代の03年にJ1昇格を経験しており、この異様な雰囲気も初めてではありません。「あのときは1試合ごとに(順位が)変わる状況だったし。比べると今はそこまで(重圧が)ない」と頼もしい。彼がプロ入り以来積み上げてきた16ゴールは、すべてチームの勝利に結びついています。大一番となる18日のホーム京都戦。FW中山元気のゴールが、試合を動かすような予感がしています。
November 14, 2007 02:20 PM 投稿者:本間翼
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