2007年11月19日

初めて見た光景:長島一浩

 3万人以上の大声援に震えた。勝てばJ1昇格が決まる大一番の18日ホーム京都戦、試合会場の札幌ドームには3万2599人の観客が応援に駆け付けました。試合前から当日券を求めたサポーターで売り場には長蛇の列ができ、席によっては完売もありました。試合開始前にはスタンドがまんべんなく人で埋まりました。初めて見た光景。日本ハムの白一色とは違い、赤と黒のコントラストは異様な雰囲気でした。

 大声援がチームを後押ししたのは間違いないでしょう。後半終了間際にPKで同点に追い付かれましたが、貴重な勝ち点1をもぎ取りました。今季初先発でフル出場を果たしたMF西は「鳥肌が立った。赤と黒の中でずっとやりたかった。ドームは最高でした」と笑顔で振り返っていました。PKで得点を奪ったFW石井は「ピッチにいても、すごい歓声だった。本当に幸せです」とサポーターに感謝しきりでした。

 正直、3万人超えは予想できませんした。8カ月前の3月10日のホーム開幕戦は1万3568人でした。この数字は昨季のホーム開幕戦1万6858人を下回り、札幌ドーム開幕戦ではワースト、不名誉な記録となりました。三浦俊也新監督となり、注目度はある程度あると思っていただけに、驚かされました。5年目のJ2、世間的にはどんどん影が薄くなっていたのでしょう。シーズン中から1位を独走しても、観客数は伸び悩みました。

 しかし、残り3節となった終盤の状況で、ついに3万人超えが実現しました。三浦監督がシーズン途中から常々言っていた言葉を思い出しました。

 三浦監督「結局、注目されるのは最後の最後でしょう。最後が一番面白いですから」

 言葉の通りだとは思います。ただ、結果を残してきたからこそ、今があることも事実。三浦監督が掲げる守備的なサッカーは「つまらないサッカー」と揶揄されたときもありました。でも、プロは結果が命だと思います。勝たなければ、観客はついてこないと感じます。面白いサッカーは「勝つサッカー」です。それらを証明しているような気がします。

 札幌の試合がない次節ですが、3位京都が引き分け以下で昇格が決まります。正直、決まってほしいです。でも、最終節に札幌ドームの満員の中で「1-0」のような、今季を象徴する泥臭いサッカーを見せつけてもらいたい-、そんな思いもあります。

November 19, 2007 12:44 PM 投稿者:長島一浩

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