2007年06月19日

高かった集客設定予算:長島一浩

 コンサドーレ札幌は2位仙台に勝ち点11差をつけ、首位を独走しています。しかし、首位独走がもたらす効果が表れるまで、もう少し時間がかかりそうです。

 1番期待されるのが興行収入の増加です。年間観客動員数は26万8000人を見込んでいます。現在、チームは好調ですが、集客は順調には進んでいないようです。札幌ドーム、札幌厚別など会場は違いますが、見込みは1試合平均にならすと1万1166人。しかし、実際にはホーム10試合終え、1試合平均1万996人と若干、下回っています。

 予算段階では、札幌ドームは1日平均1万6500人を見込んでいますが、5試合を終えて平均1万4853人。札幌厚別は同8000人で、3試合を終えて平均9514人と見込みを上回りました。室蘭、西が丘は見込みとほぼ同じ人数でした。札幌ドームのマイナス8500人が予想外のようです。

 クラブの門脇徹常務取締役は「今は耐えなければならない時期。今季は必ず、プラス決算を出さなければいけないからね」と危機感を持っています。ライバルの京都や東京Vのように広告収入が10億円を超えるクラブもありますが、札幌は4億4000万円前後です。だからこそ、興行収入に頼らなければならないのが実状です。

 観客動員が予想より下回っている原因の1つは、予算段階での集客設定を高く見積もったからではないでしょうか。昨季の札幌ドームの1試合平均入場者は1万4215人。今季、5年連続J2と上向きになる要因が少ないはずが、約2000人の増員としたのは、赤字予算を避けるためには仕方がなかったことかもしれません。

 終盤まで、このままチームが好調であれば、興行収入が伸びることは間違いありません。スポンサーも増えることが予想され、グッズの売り上げなども上がるでしょう。ただ、今季、三浦監督の就任で守備的な現実路線に切り替えたチーム同様、クラブも身の丈に合った経営が、長い目で見れば必要だと思います。

June 19, 2007 10:06 AM 投稿者:長島一浩

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/11524