2006年06月30日
6・22から時が止まったまま
角澤照治(テレビ朝日アナウンサー)
2006年6月22日。ドイツ・ドルトムント。1-4でブラジルに敗れ、ジーコ日本の4年間は終わりました。夢破れたスタジアムからの帰り道、ほろ酔いのブラジルサポーターたちが、我々テレビ朝日のスタッフ横をで大騒ぎしながら通り過ぎて行きました。
悔しい-。
悔しい-。
本当に悔しかった-。
これを読んでくださっている皆さんも、きっと日本で全く同じ気持ちだったと思います。
絶対に勝たなくてはいけないブラジル戦直前、スタッフと食事をとっていたところ、印象深い出来事がありました。同席していたセルジオ越後さんが突然、日本代表のユニホームをバッグから取り出したのです。もう10年以上、ご一緒させていただいていますが、セルジオさんがスタジアムでジャパンブルーを身にまとい、応援している姿を見るなんて、正真正銘、初めての光景でした。
セルジオさんと言えば辛口で有名です。実際、クロアチア戦の引き分けの後は、「厳しくなったね」とポツリひと言だけ。その夜、今後の日本サッカーのあるべき姿について、いろいろとお話を聞きました。私は正直「セルジオさんも、もうさすがにあきらめてしまっているんだな」と思いました。でも、誰よりあきらめていなかったのが、セルジオさんだったのかもしれません。
日本がブラジルに完敗した後、ピッチに大の字になる中田英寿選手を、私はずーっと見つめていました。この現実を目に焼き付けておかなくては、と感じたからです。
今回、サッカーって改めて、すごいスポーツだと思いました。「喜び」も「悲しみ」もすべて、ピッチの上に詰まっているんですね。思えば4年前。ジーコ監督初戦ジャマイカ戦の小野選手のゴールに始まり、W杯アジア予選、欧州遠征、アジア杯、コンフェデ杯、W杯。代表Aマッチは72試合を数え、多くの喜びに触れてきました。そして総決算のW杯で、無念の不完全燃焼。ホント当たり前のことを、ただただ考えながら、ブラジル戦の後、私はスタンド席から動けませんでした。
今回、選手が、サポーターが、関係者が、我々メディアが、6月22日に何を感じ、これからどう生かしていくか、月並みな意見で恐縮ですが、本当に大事なことですね。4年後に迫った南アフリカ大会、サッカーでもっともっと、みんなが「幸せ」を分け合えるために。私の中では6月22日で時が止まったままです。
June 30, 2006 06:02 PM
2006年06月26日
日本代表の未来を信じる! ~2010年への思い~
小縣裕介(朝日放送アナウンサー)
ロナウドのシュートが日本のゴールに吸い込まれた。試合終了を告げるホイッスルが鳴り、ピッチの上では中田英が仰向けになって動けないでいる。日本のワールドカップが終わった。グループリーグ敗退。あまりにも早い終えんだった。02年のそれとはまた違う感情がこみ上げてきた。
私は6月15日からの1週間、「ABC・W杯サッカーアナウンサー」に任命されドイツに向かった。ボンの日本のキャンプを取材し、クロアチア戦のリポートをするのが主な仕事である。キャンプ地ボンの快適な気候とは裏腹にクロアチア戦の会場となるニュルンベルクのフランケンスタジアムはムッとするような嫌な暑さだった。
この試合はスコアレスドローに終わったが、GK川口がスーパーセーブを連発し、その後、街のパブリックビューイングでたくさんのクロアチアサポーターに「カワグチ、カワグチ!」と声をかけられた。
この感覚は、そうだ! あの96年アトランタ五輪でブラジルを破った時のマイアミの夜と同じじゃないか! マイアミのバーで勝利の余韻に浸っていると、酒に酔ったブラジル人に「カワグチ!」とたくさん声をかけられた。すこぶる気持ちのいい夜だった。
あの夜を経験しているだけに、「もしや、この雰囲気で行けばブラジル戦で何かが起きるかも? と思っていただけに悔しくて悔しくて仕方がなかった」。
周囲の声や見立てにも負けず、私は日本代表の勝利をひそかに期待していただけにその悔しさといったらなかった…。さあ、ここから長いようで短い4年間がスタートした。
今、切に願うこと。
その1「絶対的なストライカーの出現!」
言うに及ばず、ここ一番で決めてくれるFW。強引にシュートまで持っていく強烈な個性を持ち合わせたストライカー。「僕もあんな選手になりたい」と子供たちが思ってくれれば最高だ! 今の日本の子どもは芸術的なラストパスを出せるMF志望が多いのでは?
その2「ポストプレーの出来るFWの出現!」
今回のオーストラリア戦のビドゥカを見て痛感した。やはりFWには兼ね備えて欲しいテクニックの1つだ。ボールポゼッションがどれだけ高くても、くさびが入らなければゼロに等しいも同然である。
その3「ミドルレンジからのシュートの意識、正確性を磨く」
ドイツ大会は本当にミドルシュートがよく決まる大会だ。ボールの進化は確実に“キッカー有利、キーパー受難”の図式で推移しているのは明白で、シュートを打たないチームに明るい未来はない。ブラジル戦のMFジュニーニョのゴールはまさに今大会を象徴するゴールだった。
06年は苦い酒を飲み、悔しい夜を過ごした、10年はまた日本の選手名が連呼される夜が来ることを信じている!
June 26, 2006 05:59 PM
2006年06月22日
チュニジアを甘く見てはいけない
海島 健(バーレーン大学講師)

H組の初戦はいきなりチュニジア-サウジアラビア(6月14日)のアラブクラシコ(アラブダービー)だったわけですが、なかなか盛り上がりました。
TV観戦場所として、バーレーンの繁華街にある「モロッカンカフェ」というモロッコ料理の店を選んだのですが、これは大正解でした。店内はサウジ東部から橋を渡ってバーレーンに遊びに来たサウジアラビア人と、バーレーン在住のチュニジア人とモロッコ人でいっぱい。7割ほどがサウジアラビア人。ちなみに、モロッコ人はチュニジアを応援していました。
1点を追うサウジアラビアが、後半に入ってFWアルカフタニの同点弾で追いつき、交代直後のベテランFWアルジャバーが逆転弾を決めると店内は割れんばかりの歓声がわき起こりました。このままリードを守り切れば94年大会以来のW杯勝利で、喜びに酔いしれるサウジ人が車のホーンを鳴らして、繁華街にあるエキシビジョン通りをパレードする姿が見られたのですが、ロスタイムに中田の同僚、チュニジアDFジャイディに決められ、勝ち点1を分け合うことになってしまいました。
試合後、チュニジアサポーターが、「これがアラブダービーの難しさだ。でも、ヨーロッパ勢(スペイン、ウクライナ)とまともに戦えるのはこっちだよ」と言っていました。それまでの親善試合やアフリカ杯などの戦いぶりからして、筆者もこの意見には同感です。
両チームの2戦目は、ご存知のようにともに敗戦でした。サウジアラビアは2002年日韓大会の「札幌の大敗(0-8、対ドイツ)」を思い出しかねない、0-4の大敗をウクライナに喫しました。チュニジアはスペイン相手に早い時間に先制しましたが、後半27分に同点に追いつかれると、さらにF・トーレスに2発決められ、1-3の逆転負けで、日本のオーストラリア戦のような展開でした。
2戦を終えた段階で、勝ち点が(カッコ内は得失点差)スペイン6(+6)、ウクライナ3(0)、チュニジア1(-2)、サウジアラビア1(-4)となりました。3戦目の対戦カードがウクライナーチュニジア、サウジアラビアースペインです。チュニジアがこの直接対決を制すれば、2強(スペイン、ウクライナ)2弱(チュニジア、サウジアラビア)の評価を覆すことができます。その可能性は高いと筆者は考えます。
まず、アフリカ杯でもそうでしたが、チュニジアは非常に組織的な攻撃と守備のできるチームです。アフリカ杯出場国の中ではその辺が一番といっていいほどしっかりしていました。アフリカのW杯出場国5カ国中連続出場がチュニジアだけなのも、そういったことが関係していると感じます。もしウクライナがアラブダービーの2-2引き分けという結果だけに注目して、「サウジに4-0だったから、チュニジアにも楽勝できる」などと考えていれば足をすくわれるでしょう。実際に元ソ連代表で94年米国大会得点王のサレンコ氏も「サウジアラビアやチュニジア相手なら、どんな状況でも負けてはいかん」などといった発言をしているようですし。
また、今回のW杯でウクライナは0-4の大敗(対スペイン)、4-0の楽勝(対サウジアラビア)と大味な試合ばかりですので、重圧のかかる最終戦が1点勝負になったら、モロさを見せそうな気もいたします。また、そういったところがチュニジアの狙い目でもあり、名将ロジェ・ルメールの腕の見せ所です。そして、点取り屋エースFWサントスは3戦目復帰してくるでしょうか。
日本-ブラジル戦の翌23日、こちらも逆転をかけて戦います。チュニジアの28年ぶりW杯白星を待ちましょう。
※写真はスペイン戦で先制して喜ぶチュニジアの選手たち
June 22, 2006 05:55 PM
2006年06月18日
加地をけずったのは誰よ!
川上直子(日テレ・ベレーザ所属)

開幕から1週間。。。見れる限りの試合を見たいなと気合入れてたんですけど(*_*)Zzz・・・途中で寝てしまったり、グダグダです↓↓
選手としてシーズンまっただ中の身としては連日となるとキビシ~イ(>_<;) 完全にW杯の波に乗り遅れてる気がします。だから1試合完ぺきに見た試合は少ないのですが、日本の初戦は見ましたよ☆
まーさーかぁぁぁぁ( ̄□ ̄;の大逆転
なんなんでしょうかね、加地選手がドイツ戦で負傷したところから暗雲がたちこめたような、、。ジーコ監督になってからずっと右サイド=加地選手で戦ってきたのに1番大事な初戦で出られない(;゜_゜;)
ドイツの誰でしたっけ加地選手をけずったの?! 彼に日本初戦敗戦の責任の1%ありですね! だって正直、加地選手の不在、坪井選手の負傷が3失点という結果になったんじゃないかなって思うから。同点に追いつかれた時点で追加点取られそうな雰囲気がものすごくあった。
今までけっこう固定メンバーで戦ってたのに、大一番でディフェンス2人が変わるというのはキツイものがあったかもしれないですね。世界トップレベルのFWを相手に闘うとなれば、それなりにいろんな経験を身をもって体験していないと、ホントにピンチになったとき冷静に対応することは難しいかもしれない。日本代表の中盤から前の選手は海外に出て行ってプレーしている選手が多いので、W杯で外国人相手でも自分ができるコト通用するプレーをわかっていると思う。けれど日本のディフェンダー陣には常に海外でやっている選手はいないですよね。そうなるとディフェンダーの外国人FW選手との真剣勝負は国際Aマッチで積むしかなくなる(もちろんJリーグにも外国人選手はいますが実際ワールドクラスの選手は?!)。そんな中、今回のようにいつもの固定メンバーから負傷選手が出ると。。。それが初戦の結果だと思う。
世界で通用するディフェンダーをJリーグで育てるのは、もしかすると難しいことなのかもしれないなって感じました。でも実際2-0、3-0にできるチャンスがあったのも事実で、しっかりチャンスをものにできていれば勝ててた試合だったんですけどね。まぁ勝手な思いを書かせていただきましたが、“ガンバレ日本”の気持ちは変わらずです0(=^∀^=)0
追い込まれてこそ出るパワーってありますからね!!! いー結果を願うのみです。それにしてもキューウェル選手、男前ですね。ベッカムほどのオーラはまだ感知しておりませんが確実に今大会の顔面ベストイレブンに入りますね(*^_^*)
アタシ、前回のコラムでイタリアとフランスを応援すると言ったと思うのですが、友人たちとの優勝国当てゲームをすることになり、イングランドとフランスを熱烈応援することになりました。でもやっぱイタリアは気になるんですよねぇ。まぁイタリアは地味に応援し続けようとは思いますが、、。
そして大好きなジダン率いるフランスは、初戦引き分けてしまいましたね(悲)
なんか国歌斉唱でジダンが映ったときに、チョットいきなり感動しちゃったんですけどアタシ。。。開幕前、いろいろとジダンの特集番組をやってましたが、あえて見なかった。なんか引退するという事実が悲しくて見れなかったです。それだけにピッチに立っているジダンを見た瞬間(*^▽^*)萌え~♪♪♪
最近スポーツ店の前を通るとやたら人がいる。いまだにユニホームを手に入れていないアタシ。急がなきゃですよね。イタリアのを買う予定でしたが、フランスにします(宣!)イングランドは2002年のときのがあるので。
まだ1/3が終わったとこですが相当寝不足の方も多いのではないでしょうか? まだ先は長いですし、体調には気をつけましょうね☆
決勝トーナメント見れなくなったら悲劇ですからね(-_-;
☆☆☆ガンバレ 日本☆☆☆今度こそ、いー結果がでますように♪
※写真は練習を終えて、引き揚げるDF加地亮(撮影・蔦林史峰)
June 18, 2006 05:52 PM
2006年06月15日
クラクションが鳴りやまない夜——
土井敏之(TBSアナウンサー)
ホテルの窓の外から、いつまでも車のクラクションが雄叫びをあげています。
ドイツが決勝T進出をほぼ決めたボーランド戦を、日本代表の合宿地・ボンのど真ん中、ベートーベンの銅像建つ広場に置かれたパブリックビューイングで取材してきました。(ベンちゃんはスタンドが目の前に作られたため見られなかったようです 涙。っつーか、ボンの象徴だろっ 隠していいのか?!)
前半ロスタイムのポドルスキのシュートも、相手が10人になっても、90分回ってクローゼ、バラックが続けてクロスバーにあてても生まれなかったゴール。こりゃ0ー0と思ったら、途中交代の2人、オドンコルからノイビルへ! あきらめない ゲルマン魂炸(さく)裂!! 信念揺るがぬクリンスマン采配またも的中。劇的決勝ゴールに広場は揺れ、発煙筒がたかれ、踊りまくり、あげく「We Are The Champion」の大合唱。(気が早い! 少なくとも3週間は)
ただ、その時が来るまでは比較的落ち着いていました。日本のパブリックビューイングは始まる前からニッポン!コールで盛り上がっていますよね、こちらはキックオフからチャンス以外はジーッと見ている。これは開幕戦実況で訪れたミュンヘンでも、前日にも関わらず町の中にはサッカー的なものがあふれておらず、逆に違和感すら持ちました。ところが、開幕の日になると新聞から町中から人々から一気にモード突入、雰囲気がまさにガラッと変わりました。試合中も、昨日14日に見たようにチャンス以外、目を凝らして見ている様子で、ゴールの途端に地鳴りと轟音!
どうもドイツの人は、切替えが上手なようです。話によると、労働基準法が厳しく、残業させると(度を越すと)監督者が逮捕されるほど(!)守られていて、仕事とオフのメリハリをつけるのだそうです。そうした何事にも線引きをきちんとはっきりとさせるドイツ人気質は、生活からサッカーの観戦まで貫かれているのですね。
さて、我らがジーコジャパンも切替えならお得意。ドイツ興奮の日の昼、練習で4バックへ移行です。去年のコンフェデも3→4で、古くは03年キリン杯でアルゼンチンに敗戦後、世代交代のスタメン変更で、と一気に変えて成功してきました。ゲルマンに負けぬ大和魂で、ドイツのようなメリハリで次こそ勝利といきましょー!
それにしても天気までメリハリがいいのはどうも…寒かった日から一気にピーカン続きで暑くなるし、クラクションと喧噪で眠らせてくれなかった翌朝に限って、雷の大合唱で起こされた…
June 15, 2006 05:48 PM
2006年06月12日
日本代表とアジアの覚醒
海島 健(バーレーン大学講師)

ついに始まりましたね、W杯ドイツ大会。バーレーンでも多くの喫茶店やホテルのバー、ファーストフードの店などでテレビに見入る人々をあちこちで見かけます。
開幕戦、ドイツ-コスタリカは湾岸の人にとっては比較的感情移入のしにくいカードだったんですが、筆者の行った「ベランダ」という喫茶店は100席ほどの店内がW杯初日から満席になりました。
前回のコラムで、この湾岸地域で圧倒的な人気を誇る4カ国(ブラジル、アルゼンチン、イタリア、スペイン)について述べさせていただきましたが、つい最近また面白い話を聞きました。
サッカー観戦をよく一緒にするジャベールという友人がいるのですが、彼は子供のころからのアルゼンチンファンだそうです。小さい頃、彼の周りにいた大人たちはサッカーの話題といえば、ブラジルかアルゼンチンのことを話していたといいます。そして、彼が初めて自覚してW杯を見たのが86年メキシコ大会。あの「マラドーナのための大会」でした。それ以来のアルゼンチンファンということです。ジャベール氏のような形で上記4カ国、とりわけブラジルとアルゼンチンに熱を入れた人は多いようです。つまり、自分のサッカー観戦史の思春期とも言える時期に、勢いのあった国を今でも心情的にサポートしているということでしょうか。
以前、ジャベール氏の村に行って、テレビでサッカーを見たことがあります。親戚や近所の人が20人ほどが1つの部屋に集まっての観戦。こういった形のサッカー観戦はバーレーンでは、よくある風景なのですが、このスタイルが彼らの感情面での「感染」を引き起こしているようにも見えます。サポートする国のバラエティーが少ない原因の1つでしょうか。
さて、5月30日のドイツ-日本はこちらでもアルジャジーラスポーツ(カタール)でライブ放映され、多くのアラブ人をうならせました。試合後に「今回、日本はW杯で何かをやるに違いない」と言ってきたサッカー通も、かなりいました。ジャベール氏も「あのGKイエンス・レーマン(アーセナル)から2点取ったことがすごいことだ」などといい点をついてきます。同じくアルゼンチンファンで、普段は日本の動向など気にも留めないアデル氏も一転して「オレたちは同じアジア人だよな? なっ!!」と握手を求めてきました。さらに都合のいいことに、(内容が良くなかった)日本-マルタ戦は流すテレビ局もなかったので、これについてコメントする人はいません。(笑)
ですから、ブラジルと日本の同居するF組はここにきてがぜん注目度アップです。12日のオーストラリア戦も、18日のクロアチア戦もいろいろな反応、コメントがもらえそう。3戦目のブラジル戦はもちろんブラジル見たさで、ほとんどの湾岸サッカーファンが注目することになりますが、日本の戦い方しだいでは日本ファン出現といった新しい流れもありえるのでは?
筆者自身、あのドイツ戦における日本代表のプレーには「美しさ」を感じました。「(相手DFの)裏をとるのは簡単だった」などという日本代表サムライ戦士のコメントなどは本当に頼もしい限り。ドイツ大衆紙ビルトのドイツ人対象の調査では日本が「W杯で番狂わせを演じそうなチーム」の断然トップ(35%)になったそうです。「同感!!」と大声でアラビア半島からも叫びたいところです。
喫茶店ではサッカー好きのお父さんに連れられた思春期前後の子供たちも多く見かけます。アラブの子供たちを日本代表が魅了させてくれることを願っています。お父さんたちを納得させなければならないことはいうまでもありませんが。
※写真はバーレーンでも人気の高いアルゼンチン代表のFWクレスポ(ロイター)
June 12, 2006 05:45 PM
2006年06月09日
『ヒデになれ!』
煙山光紀(ニッポン放送サッカーパーソナリティー)
今回のW杯ドイツ大会で、民放ラジオ97社の代表として取材、レポートを担当しています。日本代表に密着して12日が経ちました。ここまでの印象はとてもいいです。
大人のチームになったなあというのが、率直な印象です。選手は取材にもしっかりと答えてくれますし、ピリピリ感もありません。W杯を前にしても、普段通り、平常心。本当に落ち着いています。
でも、サッカーのチームというのは、あまり落ち着きすぎても良くないという面もあります。そこで、穏やかな水面に、石を投げこみ、波紋を広げ、いいスパイスとなっているのが、中田英寿です。相手にとって耳の痛いことをバンバンいうのが、ヒデ。
『なにも、そんな言い方をしなくても』と気分を害している選手もいるようです。もしも、会社の同僚にヒデみたいな存在がいたら、ぼくだったら、気が休まらないだろうなあとも思います。
日本代表は、われわれ日本人の鏡でもあります。普段のぼくたちがそうであるように、意見をガンガンぶつけ合うのは大変です。それが、サッカーに勝つために不可欠と、頭で分かっていてもなかなか実行はできないというのが、今までの代表だったと思います。でも、4年にわたるヒデからの刺激に、ここにきて、周りの選手も確実に反応してきています。ドイツでのテストマッチでは、ピッチ上の様々な場面で、声を荒げ、けんか腰で要求しあう姿を見ることができました。平常心を保ちつつ、自分の考えを強く伝え続けることで、ピッチ上の11人が、1つの生き物のように戦う、理想の姿だったと思います。
しかし、残念ながら、マルタとの試合では、その姿が跡形もなく、消えてしまいました。
試合後、ヒデは『収穫? ありません! 気持ちの問題なんで、それぞれが感じないとどうしようもない』と吐き捨てるように言い放ちました。そして、ヒデは、それだけのことを言えるだけのプレーをしていました。
ジーコ監督も、『どんな状況でも同じ気持ちで、自分のすべてを注ぎ込めるのが中田英寿という選手。他の選手も見習って自分を高めて欲しい。』と奮起を促しました。W杯で勝つために、何より日本代表に必要なのは、ヒデの持つ、激しさ厳しさ、自他ともに妥協を許さぬ気持ちです。
だから、あえて言いたい。日本代表よ、ヒデになれ!
June 9, 2006 05:42 PM
2006年06月05日
今さらですが、中田ってやっぱスゴイ
川上直子(日テレ・ベレーザ所属)
「寒いね今日も(>_<)。。。」なんて言っていたのがついこないだのことのように思うのですが、
アタシの好きな季節♪春も一瞬にして過ぎていき近頃ホントに暑い!!( ̄□ ̄;)不快指数かなり上昇してます。
やっぱ春でしょ☆過ごしやすいというのもあるけど、春がスキな理由は短いからかな。なんか一瞬だからスキなのかもしれない。1年の中で春がすごく長くて夏が短かったら夏がスキになってたと思う。そんな感じでW杯も4年に1度だからこれだけ盛り上がるんだろうな。
「どこが(上位に)いくと思う??」・・・このW杯予想ネタは友達との会話の中で最近多い。まぁ私は「イタリア☆イングランド」と必ず答えるのですが。そんな感じでプチッと盛り上がりつつある中で、普通の一般女子友達から「W杯楽しみだねぇ♪」という言葉を聞くとなんかうれしい(*゜∀゜*)
サッカーに興味をもってくれていることが素直にうれしいと思う。彼女たちは日韓大会の時に、日本戦をバーだとか飲み屋で観戦し、知らない人と一喜一憂し盛り上がったのが楽しかったらしい。
それで十分だと思う。
オフサイドとかやったことのない人には分かりにくいルールもあるけれど、いっぱいゴールにシュートを入れたチームが勝ち!!
サッカーは1点づつしか入らないし、分かりやすいスポーツだと思う。W杯はサッカーをやったことのない人たちにも、サッカーに興味をもってもらえる最大のチャンスだと思う。そのためにもというのもなんですが、ぜひ日本代表には1次リーグを突破し1試合でも多く戦ってもらいたいですね☆
初出場のフランス大会では勝ち点をあげることができず1次リーグ敗退。4年前の日韓大会はベスト16。これには多少は自国開催というメリットがあった。そういくと今回のドイツ大会は、日本サッカーの真価が問われるときだと言われている。
勝負の世界なので勝者と敗者にはっきりわかれる。敗れて得ることもあるけれどW杯は敗れたら終わりだ。メディアなどの外部から選手にかかるプレッシャーって相当なものだと思うけれど、純粋に日本代表を応援している人がたくさんいるのでがんばってもらいたいですね。
そんな中でも中田選手ってやっぱスゴイなぁと思う。(かなり今さらですが、、。)所属チームで出場機会に恵まれない中でも代表でのプレーでのパフォーマンスは落ちない。日本代表に中田選手がいることを日本人としてホントに心強く思う。分かりやすく言うとカッコイイ!!! W杯イケメン戦士という題をうって色んな国の選手が紹介されていますが、日本は間違いなく中田英寿選手に決まりですね。いつも世間の流行に乗り遅れるというか、世間の流行よりマイブーム優先のアタシの中では今ここにきて中田英寿選手にプチ盛り上がり中です(*^_^*)
話は変わりますが、そういえば、もうすぐ開幕だというのにひいきにしているイタリア代表のユニホームをまだ手に入れていない。ディズニーランドに行ってミニーちゃんの耳をつけたいのと一緒で、アタシはイタリアを応援するからにはイタリアのユニフォームを着て応援したい♪♪♪
この想いはかなうのか?? かなった際、次回写真を載せたいと思いま~す。
☆☆☆12日の日本代表初戦勝ち星を挙げられますように☆☆☆みんなで応援しましょうね!
June 5, 2006 05:39 PM
2006年06月02日
「高原のW杯」という予感
池田奈月(フリーアナウンサー)
6月に入り雨の季節が近付いてきましたが、私たちの心の中は梅雨どころかもう夏の高気圧が張り出してきたようです☆W杯開幕を10日後に控えての国際親善試合で、日本は地元ドイツ相手に引けをとらない戦いぶりを見せてくれました。特にFW高原直泰が2得点。これまでジーコジャパンの得点合計109点のうち、FWによるものは半分以下の51点でしたが、底力を見せてくれました。
ドイツ戦2日前の28日、昨年5月以来の選手全員参加ミーティングを行った結果、チームとして1つの方向性を見出しましたが、そのきっかけを与えた選手こそ高原でした。ドイツでプレーする経験から「日本の最大の武器は組織力」と実感、合宿に入る前から「守備の約束事に関して土台さえ出来ていない。遠慮するばかりでなく、国内組・欧州組の垣根を取り払って“意見をぶつけ合う”機会を作らなければ」と考えていたのだそうです。28日の紅白戦後、「もっとラインを高く上げて欲しい」と守備陣へ苦言し、その夜の激論につながりました。
・ボールを奪われた場合は、ラインを上げて高い位置で守備を行う。
・全体を出来るだけコンパクトに保つ。
高原が自ら一石を投じたことで選手が本音でぶつかり合い、チームとしてのコンセプトがまとまりました。ドイツ戦の試合直前のインタビューでは高原自身がそのコンセプトを口にしています。日本代表が伸び伸び生き生きしているように映ったのは、確かなコンセプトに加え、互いへの厚い信頼とチームがひとつになっているという自信が生まれたからではないかと思います。
高原の2ゴールは世界をも驚かせました。イタリアのテレビ局は1点目のシーンを「きれいな、素晴らしいメスさばきのような攻撃」と絶賛。来季から所属するフランクフルトの公式サイトでも、かつてハンブルガーSV時代に「チャンスキラー」と呼ばれていたことを紹介した上で「もうその汚名は返上した」と期待。本大会開幕前にその名を記憶に刻みました。
様々な苦難を乗り越えた高原の言葉に強い決意がにじみます。「人の気持ちがわかるようになった」。「4年前からでなく、その前からずっと頑張ってきた」。そして「W杯だけに集中して全てをそこにぶつける。自分のサッカー人生の全てをかけて…」。
ドイツ大会は「高原のW杯」-。期待を持って、私はそう、予感します。
June 2, 2006 05:27 PM
