2006年04月10日

ドイツへ届け、サポーターの“気”

角澤照治(テレビ朝日アナウンサー)

 W杯まで2カ月を切りました。先日、テレビ朝日で日本代表応援バナーの除幕式典が行われました。川淵三郎キャプテンをはじめ、サッカー解説者の松木安太郎さん、日本代表応援団長のSMAP香取慎吾さんと、豪華メンバーが駆けつけました。私も司会として、その場に立ち会うことができました。

 この「バナー」とは「垂れ幕」のことで、縦横18メートルの巨大なものです。バナーは、中田英寿選手らジャパンブルーのユニホームをまとった選手たちと、ドイツからはオリバー・カーン選手も描かれた勇壮なデザインです。実はアジア予選のときも別バージョンが「機能した」だけに、手前味噌で申し訳ありませんが、非常にゲンがいいものです。

 ところで式典では、ちょっとしたハプニングが起こりました。

 序幕のスイッチを押し、巨大応援バナーが現れ…。ここまではよかったんです。私も「さあ、みなさん、上空をご覧ください。上空からはたくさんの風船が…」。降ってくるはずだったのです。でも実際には、予定と違いました。

 打ち合わせでは、日本代表カラーの青と白の風船700個が舞うとのことでした。でも、どう見ても落ちてきたのは数十個だけ。残りは、天井に引っ掛かったままで、会場に集まったサポーターのみなさんも心配そうに見上げています。

 「みなさん、風船は日本代表のように、粘り強く踏ん張っています」。とっさに私の口を突いた言葉。そして間髪入れず香取応援団長が「(用意した)美術さんが落ち込まないことを願うばかりです」。団長の言葉で会場の空気も和みました。

 前夜、「やべっちFC」の収録が終わり、現場を通りがかったときに、スタッフが遅くまで式典準備を行っているのを見ていました。美術さんが何度も風船落下テストを行っていました。それだけに、スタッフもガッカリ肩を落としたかもしれません。でも、香取団長の優しい“気持ち”が通じたのでしょうか? 式典の最後に700個の風船は無事に降ってきたのです。しかし、香取応援団長はすでに退席した後でした。

 式典の最後に川淵キャプテンが力強くあいさつしました。「サポーターのみなさん、ドイツに“気”を送ってください」。日本での熱い応援が代表を勇気づけ、勝ちたい思いはW杯会場に届くというメッセージです。

 もし、みなさんも六本木ヒルズを訪れることがあれば、ぜひテレビ朝日社屋をチェックしてみてください。吹き抜けのアトリウムに掛かる巨大バナーに、代表への熱い思いを込めましょう。サポーターの願いを束ね、W杯での勝利を必ず呼びましょう!

April 10, 2006 09:59 AM