2005年11月14日

年に1回、特に緊張する日

角澤照治(テレビ朝日アナウンサー)

 サッカー情報番組「やべっちFC」(テレビ朝日系列、毎週日曜日放送)スタッフが年に1回、特に緊張する日があります。それは我らが矢部浩之さん(ナインティナイン)の誕生日ウィークです。しかも、今年は暦の巡り合わせが良く、誕生日と放送日がピッタリ重なったのです! 毎年、矢部さんに、いかに喜んでいただくかという「サプライズ企画」を気合を入れて用意するのです。34歳を迎えたオンエア当日、本番前からスタジオは、いつもと違う空気に包まれました。

 放送本番はつつがなく終了、ここからがもう1つの“勝負”です。矢部さんが控え室に戻ったことを確認し、前田有紀アナをはじめスタッフが、出演者ロビーに集合。バースデー・ケーキをスタンバイ、火をともして「その瞬間」を待ちます。このろうそくに火をつけるタイミングも、なかなか難しいのです。早過ぎると、ろうがケーキにたれてしまい、遅すぎると「サプライズ」になりません。いろいろ神経を使うのです。

 電気を消して真っ暗の中、かたずをのんで登場を待ちます。10分程してガチャとドアが開き、浮かび上がったのは、矢部さんの驚く表情でした。拍手とともに「ハッピー・バースデー」を大合唱、照れくさそうな顔で、火を吹き消す姿が印象的でした。

 そして「サプライズ企画」の目玉は、矢部さんだけに贈るDVD「やべっちスーパープレー集」。私たち番組スタッフは、フットサルチームを作りプレーしています。もちろん矢部さんもメンバーの1人ですが、このDVDは、そんな矢部さんの好プレーを集めた1枚なのです。ボレーシュートを打ち込むシーンはもちろん、スタジオや控え室でリフティング練習に没頭する横顔など、1年間撮りだめた映像を編集した力作です。発売して皆さんにも見ていただきたいのですが、やはりそれはそれ。3年連続で、世界でたった1枚、矢部さんだけに贈られるから「お宝」なのです。その場で即席上映会が行われました。矢部さんがカメラに向かって投げキッスを送るシーンなど爆笑の渦。

 「頑張ってもサッカー日本代表にはなれない。選手には憧れしかない」と言い切る矢部さん。選手に向けられるまなざしは純粋無垢(むく)。そんな矢部さんが最後に、DVDの感想をひと言。「やっぱり、お笑いよりサッカーやね」。深夜の出演者ロビーに拍手と笑い声が響きました。

 ちなみに私、角澤は番組に誕生日をお祝いしてもらったこと、1度もありません、はい。一応。

November 14, 2005 09:04 AM