2007年09月26日
違和感のあるニュース
どーもです。
先週末のニュースですが、ちょっと気になったニュースがありました。僕はこの判決にちょっと違和感を感じてしまったのですが、みなさんはどう思いますか?
まずは、気になるそのニュースです。ニッカンスポーツコム社会面から転載です。
ゴルフ打ち損じに賠償責任
プレーでは自分の技量わきまえて-。ゴルフのティーショットを打ち損じ、隣のホールのプレーヤーに命中させた男性が賠償責任を負うかが争われた訴訟の判決で福岡地裁は21日、ボールを打った前橋市の男性の過失を認め、ゴルフ場側と合わせて計220万円を支払うよう命じた。
伊藤聡裁判官は「自分の経験や技量、選択したクラブの飛距離などを考慮し、打球が届く範囲内の安全を確認するまでは打撃を中止するべきだった」と指摘、「男性には漫然とプレーをした過失がある」と判断した。
また「ボールが曲がったりすれば隣のホールに飛んでもおかしくないコースなのに、防護ネットなどの安全措置が講じられていない」とゴルフ場側の不備も認めた。
判決によると、前橋市の男性は2003年9月、佐賀県唐津市のゴルフ場で、ティーショットの打球を隣のホールでプレーしていた福岡県の男性の左手に命中させ、骨折などのけがを負わせた。
このニュースで、プレーヤーが打った球が第3者にケガを負わせた以上、プレーヤーに責任の一端はあると思います。この点は、問題ないと思うのですが、僕が違和感を感じるのはその判決理由です。この裁判官は、ゴルフを知らないな~と直感しました。ネット記事なので、詳細を省略しているだけかもしれませんが、なんか違和感を感じます。
>自分の経験や技量、選択したクラブの飛距離などを考慮し、打球が届く範囲内の安全を確認するまでは打撃を中止するべきだった
どんな上級者だって、シャンクが出たり、思いがけないミスだって出るはずです。裁判官の言葉を受け入れると、「例え隣のホールとはいえ、ティショットが届く範囲内に人がいたら打撃は中止すべきだった」と聞こえてしまいます。これじゃ、ゴルフなんか出来なくなってしまうと思ったのは僕だけでしょうか?
このニュースでは、僕の感覚では重要な部分が抜けていると思います。ティショットが曲がったときに、プレーヤーもしくはその組の同伴者、もしくはキャディが、周囲に注意を促したか否かです。その点が、ニュースから抜け落ちています。
ティショットが隣のホールに行ってしまった場合、「FORE」というべきですよね。この文面ではそれが分からないのですが、仮にそれを怠ったってケガを負わせたのであれば「漫然とプレーした過失がある」といわれても仕方が無いと思います。実際、注意喚起してもケガしてしまうこともあるとは思いますが、それをしているのとしていないのでは大きな差があると思います。
隣のホールに行くようなミスショットは、ハッキリ言って僕なんか日常茶飯事です(笑)。だからこそ、「FORE!!」と叫ぶわけですからね。プロのトーナメントでも、結構ギャラリー直撃してますからね。だからと言って、実際問題ショットの届く範囲内すべての安全を確認するまで打撃中止なんていったら、ホントにゴルフなんて出来ません。それが判決理由になるならナンセンスだなぁ~と、いちゴルファーとして感じた次第です。
僕が判事だったら・・・
①「FORE」と叫んで無い場合
「ミスは誰にでも起こりうるものだが、ミスをした後の対処として危険喚起をしなかったのは、漫然とプレーをした過失がある」として、全面的にプレーヤーの過失を認めます。
②「FORE」と叫んでいる場合
「ミスは誰にでも起こりうるもので、プレーヤーは周囲に対する危険喚起もした。しかし、その上でもケガが起きてしまったのは不可抗力」とするでしょうね。ただし、現実プレーヤーの打った球でケガさせた以上責任は逃れらないので、何%かは分かりませんが責任負担はさせるでしょうね。
さらに、違和感を感じたのは
>「ボールが曲がったりすれば隣のホールに飛んでもおかしくないコースなのに、防護ネットなどの安全措置が講じられていない」とゴルフ場側の不備も認めた。
これもホールロケーションが分からないので、何ともいえないのですが、前述どおりアマチュアゴルファーがボールを曲げるなんてむしろ当たり前ですよね。まさか、ティグランドが隣のホールに向っていて、ホール間には何の隔ても無いなんてローケーションじゃないでしょう。河川敷きでもホール間の隔てはありますからね。そう考えると、この判決を聞くと、日本中のゴルフ場はすべてホールごとに防護ネット張らなきゃ営業できなくなっちゃうような笑い話に聞こえます。
もう1つ、これって2003年9月の事件ですよね。しかも、地裁。で、現在2007年9月。丸4年かかってるわけですよね。ホント、日本の裁判制度って、なんでこんなに時間がかかるんでしょうね・・・
詳細が分からないのにここまで言いたい放題書いちゃいましたが、どうもコメントや文面の端々に違和感を感じるニュースでした。
September 26, 2007 12:00 AM
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コメント
いつも読ませていただいています。過去(20年位前)の判例でプレーヤーのみ過失を免れた例があるようです。見とうしができない隣のホールで届くことが予測できなかったそうです。
この様な事故が多くなるとスロープレーが増えそうでいやであすね。賠償ですめば保険でいいのですが、ゴルフ禁止(免停)なんてなったらぞっとします。
投稿者 マサ : 2007年09月26日 19:31
初めまして
毎日、楽しみに試打レポートを拝見させて頂いています。
kazuさんの意見は正しいと思いますし、この国の裁判のありかたはおかしいと思います。
何故、そんな結論がでるのか理解に苦しみます。
判事はスロープレーを推奨しているとしか思えません。
もう少し、まとめ方を考えろよ・・・と思います。
投稿者 TOKU : 2007年09月26日 23:02
マサさん
どーもです。
この文面だけでここまで書くのはある種乱暴なのは十分承知なのですが、いちゴルファーとしてどうしてもこの判決に違和感を拭いきれなかったんですね。
もしこんなことでプレーヤー、ゴルフ場に全面的に過失が認められたら、僕の感覚ではゴルフなんかできなくなっちゃうかなという危惧を感じたので、今回はこういうネタを取り上げさせてもらいました。
もちろん、結果的にケガを負わせたほうも、ケガをしたほうもされたほうもいい気持ちではないでしょうが・・・
TOKUさん
コメントありがとうございます。
もちろん、裁判ですから、事細かに状況確認されているとは思います。何度も言うように、このニュース文面だけで判断できない部分があると思います。ですが、そういう部分を考慮すればするほど、むしろ違和感を拭いきれないんですよね・・・。
地裁判決ですが、この後高裁、最高裁と進みむにはあまりにもカネと時間を費やすことになると思うので控訴することがいいことだとは思えませんが、だからこそなおさらこの判決に違和感を感じてしまいます。
投稿者 KAZ : 2007年09月27日 00:36
はじめまして。
いつもクラブレポ楽しみに拝見しています。
早速ですが私はこの判決妥当だと考えます。
ゴルファーは、出来うる限り安全に気を配り自分のプレーに対して責任を持つ義務があるからです。
自分の技量と相談し、隣のホールのプレーヤーに当たりそうな可能性があるならスプーンで打つなど最大限周囲に配慮する必要があると思います。
不可抗力でシャンクすることはもちろんあるかもしれませんが、その場合は、少なくとも右方向に同伴競技者やその他の人がいないことを確認しなければいけないでしょう。
このケースでは骨折ですんでいますが、ゴルフでは失明などの重度の障害を負わせるケースも決して少なくありません。ミスショットの確率や傾向など自分の技量はある程度わかるわけですから重大事故がおこらないよう最大限注意するのがゴルファーの務めだと思いますがいかがでしょうか?
投稿者 児山和弘 : 2007年09月27日 02:51
今、裁判関係の仕事していますが、刑事事件はともかく民事裁判は「こんなものか?」っていう感じで拍子抜けしています。
裁判官が分からない分野で、どういう基準で判決に持っていこうとしているのか理解に苦しむ時が多いです。
もっとも、重大な事件でない限り極力「和解」に持ち込もうとしますが・・・。
後で責任取るのが嫌なようです。色々言われるし・・・。
投稿者 まんぼう : 2007年09月27日 10:17
児山和弘さん
コメントありがとうございます。
スゴイ方に見てもらっているのですね。恐縮です。
本題に入りますが、児山さんが書かれたように、ゴルファーが安全確認の義務を負うのは当たり前だと思います。その意味で反論するつもりはありません。ですが、実際に今まで自分がプレーしてきた経験則に基づく運用面も含めて考えた場合、この判決にどうしても「違和感」を拭いきれません。
自分も含めアマチュアゴルファーの多くは「いかに打数を少なくホールアウトするか」が最優先されていると感じます。ゴルフは、そういうゲームですから。自分のゴルフを振り返ってみて、その戦略上でスプーンやアイアンを持つことはありますが、少なくとも隣のホールの安全を鑑みてクラブ選択をしたことは、今まで記憶にありません。もちろん、同じホールで前にプレーヤーがいれば、打ち込んでケガをさせないように最大限の注意は払います。ですが、仮に隣のホールをプレーしている方が見えたとしても、ホール間が木でセパレートされているようなローケーションなら、僕はおそらく自分の戦略でゴルフをするでしょう。
ゴルフプレーヤーなら、誰だってフェアウエーにティショットをおきたいだろうし、それを前提にプレーしてると思います。でも、実際には曲げてしまうから、そういう時は人がいようがいまいが「FORE」の声をかけるわけですよね。それが運用だと思います。「安全が確認できなかったらプレー中止すべきで、それを怠ったのはプレーヤーが漫然とプレーをした過失」という論理がゴルフ場の運用に当てはめられたら、アマチュアゴルフファーなんかだれもプレーきません。
運用不可能な理想論が判断基準になるとしたら、僕は危険だと思います。本来、運用も含めた上で判断されるべきものだと思います。つまり、多くのアマチュアゴルファーは、残念ながら実際の運用として、隣のホールの人がどこにいるかまで把握してプレーをしていないし、僕の感覚では不可能だと感じています。だから「違和感」として書かせてもらいました。
最も、ブログ内でも書きましたが、このニュース文面だけでは判断できないと思います。例えば、賠償責任について100%なのか、50%なのかによって、おそらく僕が感じた「違和感」も変わってくると思います。「だったら、こんなこと書くな!」といわれたら、返す言葉がないのですが・・・(笑)
まんぼうさん
どーもです。
>裁判官が分からない分野で、どういう基準で判決に持っていこうとしているのか理解に苦しむ時が多いです。
共感です!
投稿者 KAZ : 2007年09月27日 20:07
