2007年04月26日

格別な思いがする就位式、感動の場

 この間、矢内さんの就位式の写真を見た。着物姿もすてきで、本当にきれいな笑顔だった。棋士にとって棋戦に優勝したうれしさだけでなく、その後に行う就位式は格別なものがある。

 私も今まで2回就位式をさせていただいた。20歳のときの初めての就位式では慣れない着物を着て、謝辞のときは足がガクガク震えていた。でも普段は気恥ずかしくて口にできなかった両親への感謝の言葉を口にすると思わず涙があふれ、お祝いに集まってくださったたくさんの皆さまの姿を見ると胸が熱くなった。

 また、忘れられない就位式がある。数年前に小林泉美さん(現6段)の就位式にうかがった。允許(いんきょ)状、花束の贈呈の後、謝辞のため泉美さんが舞台に立った。そしてこう話した。

 「私は姿も心も亡くなった母に似てきました。皆さま、母に会いたくなったら、どうか私のところに会いに来てください」。

 そう言った泉美さんの声は震えていた。会場からもお母さまの礼子先生を思い、すすり泣きが聞こえてきた。私も礼子先生を心から慕う泉美さんの思いに目頭が熱くなった。

 就位式は名誉だけでない。何か深い感動がある場である。

April 26, 2007 11:05 AM 投稿者: | トラックバック (0)

2007年04月19日

矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 −

悔し泣きの小学生、未来につながる涙

 先日、岡山県で小学生の将棋大会があり、私も出席してきました。定員200人のところ400人くらいの応募があったそうで、子どもたちの将棋熱が高まっていることを実感しました。その中から抽選で、まず「1勝」を得た子どもたちが1日かけて予選から決勝トーナメントと腕を競い合いました。

 途中、指導対局もさせていただいたり、対局の様子も見させていただきました。多くの子どもたちに共通していることがあります。それは、一目散に桂馬が跳ねていくこと。なぜなんでしょうね? やはり動きが特殊なので動かしていて面白みがあるのでしょうか。

 さて、決勝戦ともなるとかなり将棋がしっかりしていて、有段者の域にあります。が、子供特有の早指しで元気がよく、あっという間に決着します。

 無事、戦いも終わり表彰式に移るのですが…、準優勝の子の目には涙があふれていました。私も小学生のころはよく悔しくて泣きました。勝ったと思っていたのにポカをして龍を素抜かれたときなんて、まだ指してるときから泣いていました(苦笑)。

 その涙はきっと未来につながるよ! その悔しさを忘れずにガンバレ!!

April 19, 2007 10:20 AM 投稿者:矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 − | トラックバック (7)

2007年04月12日

万波佳奈 − 書いちゃおカナ −

手合日以外は休み!?いや毎日が修行だ

 棋士には決まった休みの日はない。木曜が公式手合(対局)日で、時々月曜にも早碁棋戦などを打つが、あとの曜日は仕事、研究会、自宅で勉強など個人管理である。休みが決まっていないので、祝日などの概念も少ない。

 「電車の中、親子連れが多かったけど、なんでだろう?」

 「今日は祝日だよ」

 「あっ、そうなの!?」

 そんな会話がたにたび聞かれる。

 若手棋士でいうと、木曜が手合、金・月・火曜に研究会が入ることが多い。木曜から曜日をスタートさせのは、棋士にとって手合いのある木曜がメーンだから。私はどうしても木曜からが1週間の始まりという気がしてしまうのだ。

 野球のようなオン、オフシーズンもないので、夏も冬も、もうすぐやってくるゴールデンウイークもお盆もお正月もあまり関係がない。手合日以外は休みとも言えるし、いやいや、毎日が修業! とも言える。

 ちょっと変わったこの世界。休もうと思えば、いくらでも休めるのがこの世界の怖さだ。でもその分自分に厳しくし、日々懸命に修業をした者には必ず栄光が待っている。白と黒、はっきりしているのが、この世界の魅力とも言えるのだ。

April 12, 2007 12:09 PM 投稿者:万波佳奈 − 書いちゃおカナ − | トラックバック (4)

2007年04月05日

矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 −

念願の初防衛、やりました!!

 ついにやりました! 念願のタイトル初防衛です! こんなにうれしいことはありません。

 2月から始まった女流名人位の防衛戦。第1局に勝てたときは、手応えを感じていました。

 しかし、第2局。これは落としてはいけない勝負でした。内容がマズイ。シリーズの流れを変えてしまうような逆転負けに、かなりのショックを受けました。

 続く第3局はどうしようもない展開。でも、簡単に勝たせてなるものか、と歯を食いしばったらそのかいあって、大差だった局面も最終的にはわずかな差の泥仕合に。内容に不満はあるものの、これだけ頑張れたんだ、と思いました。

 カド番の第4局。開き直ることができ、思いのほか積極的に指せました。これで追いついて、ついに最終局。自分もあと1勝だと思ったら途端に緊張してしまいましたが、今ある力は出し切れたと思います。目標とする先輩とフルセットでみっちり対局できたこと、とても光栄でした。こんなふうに振り返れるのも勝てたからですけど(笑い)。

 これでちょっとだけホッとできたので、これから春休みに突入します。また気持ちも新たに、次のタイトルも狙っていきますよ!!

April 5, 2007 12:47 PM 投稿者:矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 − | トラックバック (15)