2006年12月28日

矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 −

震えるほどの勝負が成長させてくれる

 プレッシャーのかからない勝負事はない。最近、すごく実感しています。どうしても勝ちたい、絶対に負けられない勝負。緊張と重圧で体が震えるような勝負。そんなとき、どうすれば持てる力を十分に発揮することができるのでしょう?

 ここのところ、テレビでそのような光景を何度か目にしました。アジア大会の女子レスリングやフィギュアスケートです。将棋とはまったくジャンルは違いますが、ただ見ているだけでも共感できること、勉強になることはたくさんあります。世界で活躍する人たち、その中で勝っている人は何が違うのか? トップレベルになれば、技術の違いは紙一重。差が出るとしたら、きっと精神力でしょう。練習で気楽なときに、いくらうまくいっても本番は違うのです。ではプレッシャーに打ち勝つためには…。

 将棋も精神力に大きく左右されるゲームです。それを鍛え、乗り越えるのはすごく大変なことではあるけれど、そんな大きなプレッシャーのかかる勝負ができることは、棋士冥利(みょうり)に尽きます。きっとこの「震えるような勝負」が私を少しずつ成長させてくれているのでしょう。

December 28, 2006 10:31 AM 投稿者:矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 − | トラックバック (7)

2006年12月21日

万波佳奈 − 書いちゃおカナ −

中国で世界戦、4回目で初勝利

 囲碁界には12ほどの世界戦がある。女流のみの棋戦もあり、今年、私は2つの棋戦に出させていただいた。どちらも中国で行われたのだが、1日がかりの移動もあり、飛行機恐怖症の私は悲鳴を上げながら現地に向かった。(ホントの話です)

 また世界戦はほぼ毎日他国料理を食べることになる。とてもうれしい話だが、やはりしばらくすると和食を食べたくなる棋士も多い。しかし、今回日本代表として行った女流チームは和食大好きにもかかわらず、中華料理を堪能。付き添ってくれた団長からは「頼もしいね!」と褒めていただいたぐらい。

 移動や食事などで普段と大きく環境が異なる世界戦。しかし、一番の違いは試合へのプレッシャーだ。日本代表として行く以上、ふがいない成績は残したくない。それはきっと他国の選手も強く思っていることであろう。慣れない土地、慣れない言葉、そして降りかかるプレッシャー。これをはねのけて良い成績を残せる棋士は本当にすごいと思う。

 これまで私は世界戦で勝てたことがなかったが、今回4回目にして初めて勝つことができた。日本に貢献できたことが本当にうれしかった。まだまだ世界の壁は厚いが、必死にぶつかっていきたいと思う。

December 21, 2006 10:41 AM 投稿者:万波佳奈 − 書いちゃおカナ − | トラックバック (1)

2006年12月14日

矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 −

相手は最強…中井6段が挑戦者に

 ついに決まりました。先日、女流名人位戦のA級リーグ最終戦が行われ、挑戦者が中井6段に決定しました。5番勝負は来年2月からの予定です。

 今回のA級リーグ戦は、し烈な争いだったと思います。女流棋士の層が厚くなった証しでしょう。誰が挑戦者になってもおかしくないメンバーがそろっており、「このリーグに自分がいなくてよかった」と、表を見た瞬間に思ったものです。

 以前だったら勝敗予想をすれば、だいたい星が読めて、上位陣が手厚い展開になっていましたが、今回は違いました。予想以上に若手たちが頑張ったからです。

 そんなリーグ戦でしたが、結局、挑戦者争いに躍り出たのは、やはり清水王位と中井6段というツートップでした。その安定感は、さすがとしか言いようがありません。リーグ戦は残り3戦からが本当の勝負。そこを無難に乗り切り、過酷なリーグを抜けてきた中井6段は最強の挑戦者でしょう。

 しかし、本当に1年がたつのは早いですね。自分自身、前進できていたかは分かりませんが、新たな世界を発見、経験することができ、とても充実していました。あとはしっかり戦い、防衛するだけです。

December 14, 2006 09:45 AM 投稿者:矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 − | トラックバック (4)

2006年12月07日

万波佳奈 − 書いちゃおカナ −

どうしても片付かない囲碁道具

 最近片付けを意識して行っている。これまでの私は年ごろの女の子とは思えないほど部屋が散らかっていた。使ったペン、脱ぎ捨てた服、私にしか分からない走り書きをしたメモ帳、いろんなものが辺りに散らばり、目も当てられない状況だった。友人が遊びにきたときなど私の部屋を見て、「…。すごいね」。その一言がとても印象的だった。

 しかし、引っ越したのを機に、片付け上手になるべく一念発起。今日使ったものは今日中に片付け、物もなるべく増やさないように買い物も控えた。部屋の様子もだいぶマシにはなってきたのだが、しかしどうしても片付かないものがある。囲碁道具である。

 囲碁を始めたころの本など、今は読むこともないのだが、これで勉強したという思い出があ、り捨てられない。囲碁雑誌も、もしかしたら読み返すことで大変勉強になるかも…と本棚を見事に占めている。印刷したもののまだ並べていない棋譜、興味ある棋戦が載っている囲碁新聞も部屋の片隅に大量に詰まれている。

 私は囲碁をやっている間は片付かないのではないだろうか。もしかして一生? などと私の片付け下手を囲碁のせいにしつつ、片付けに精を出す今日このごろである。

December 7, 2006 09:32 AM 投稿者:万波佳奈 − 書いちゃおカナ − | トラックバック (1)