2006年08月31日

万波佳奈 − 書いちゃおカナ −

「おぉ!反応」をもっと

 この間、公開対局を打たせていただいた。

 公開対局は、お客さまが棋士の対局姿と解説を間近で見ることができる一石二鳥のイベントで人気も高い。私も普段打てない超一流の先生と対局できるので大変ありがたい勉強の場である。

 しかし、間近で解説をしているので、どれだけ早く声が聞こえないぐらい集中できるかが大切になる。一流棋士ならばすぐに碁盤に没頭できるのだろうが、私のような未熟者だとそうなるまで時間がかかる。その間お恥ずかしながら、解説の声はよく聞こえてしまう。

 観戦しているファンの方の反応もよく分かる。笑い声、解説への「なるほど~」という感嘆の声、まるで会場にいる全員が対局者のようである。とくに激しい勝負手を放ったときのファンの「おぉ!」という反応は対局者もうれしくなる。

 今回もちょっとした局面で天元に打ったのだが、ファンの方が「お~!」と盛り上がってくれたのは一番のうれしい出来事だった。しかしその後はひどい手の連発で、だんだん「あぁ…」という反応に変わってくる。あぁ、自分の弱さが悲しい。もっといい碁が打ちたい! 公開対局はそう切に思わせてくれる大切な場である。

August 31, 2006 11:57 AM 投稿者:万波佳奈 − 書いちゃおカナ − | トラックバック (0)

2006年08月24日

矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 −

童心に帰る「まつり」

 今年は多くの「将棋まつり」に参加させていただきました。どの会場も盛況で席上対局やトークショー、サイン会に指導対局と、とても充実していました。

 夏になると、私も小学生のころ、デパートの将棋まつりに行ったな~と思い出します。普段テレビで見ている棋士たちを間近で見て、その凛(りん)とした姿に「すてきだな~、奇麗だな~」とあこがれていたものです。当時はおとなしかったので緊張してしまい、「握手してください!」なんて言えなかったです(笑い)。今の私にはそんな雰囲気はあるのでしょうか…。いつかそんな存在になれたらうれしいなぁ。

 また、同じ会場で行われている大会に出場していたことも、同年代の棋士たちと話します。「あのときは負けて泣いていたよね」なんて、自分でも覚えていなかったようなことを言われると少々恥ずかしいところはありますが、よい思い出です。そして、あのときに対戦した少年も今やプロ棋士か、と思うと感慨深いものがあります。今参加している子どもたちも、あと何年かしたらそんな話をするようになるのかしら?

 私にとって将棋まつりは、童心に戻る、ちょっとホッする場所です。

August 24, 2006 12:34 PM 投稿者:矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 − | トラックバック (1)

2006年08月17日

万波佳奈 − 書いちゃおカナ −

地味面白いのが「碁石磨き」

 先日碁石磨きをした。ここしばらく磨いていなかったので、ホコリや手あかでだいぶ汚れていた。碁石磨きはそんな汚れた石を湿らせたタオルで1個1個ふいていくのだが、地味な作業なようでこれが面白い。特に白石は磨いたところがはっきりときれいになり、元の白さに感嘆するくらいだ。

 教室や院生に通っていたころから碁石磨きはよくやっていた。教室の先生から「碁石磨きは感謝の気持ちを込めるんだよ」と言われていたが、まったくその通りだと思う。感謝の気持ちどころか磨いていくうちに愛情すらわいてくる。

 そういえばこんなこともあった。この間日本棋院に行ったら、いつも身の回りの世話をしてくれているおばちゃんたちが大量の碁石をせっせと磨いていた。「そういえば棋院の石はいつもきれいだな。おばちゃんたちがきれいにしてくれていたんだ…」。そのことに初めて気が付いた。ありがとう! おばちゃん!

 何時間かかけて全部を磨き終わり、きれいになった石で棋譜を並べてみた。なんだかツルツルしていてこそばゆい。でも気持ちがいい。また新たな気持ちで勉強ができそうである。

 皆さま、碁石磨きはお勧めですよ。

August 17, 2006 01:27 PM 投稿者:万波佳奈 − 書いちゃおカナ − | トラックバック (5)

2006年08月10日

矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 −

男性棋士と対戦13時間!!

 男性棋士との対戦がありました。相手とはお互いに修業中だった奨励会時代や、研究会での対戦がありますが、公式戦で長時間盤を挟むのは初めてです。女流棋戦は普段持ち時間が2時間なので、今回の5時間というのは半ば未知の世界。そんなにあって、果たして使いきれるのだろうか。そんな不安もあったのですが実際は時間が減っていくのが早い! ボケッとしているわけではないのに、どんどん自分の時間がなくなっていきます。逆に相手の時間は過ぎるのが遅い!(笑い) そんな感覚に陥りました。

 対局はお互い持ち時間がなくなってから細かいミスもあり二転三転。対局室は駒音と記録係のペンの音、それに対局者の息遣いと、息詰まる静寂に包まれています。が、突然相手が!
「いや、いや、いや!!」。

 驚きました。かなり大きな声だったので本当にドキッとしました。そしてそこで指されたのが決め手のような厳しい手。いやいや言っても別に困ってないんじゃん。なるほど、そういう時にぼやくのか。ビックリして損した(笑い)。

 13時間かかった勝負を戦い抜き、本当に良い経験ができました。あとは結果だけ…。

August 10, 2006 11:15 AM 投稿者:矢内理絵子 − ヤッピー!内輪話 − | トラックバック (0)

2006年08月03日

万波佳奈 − 書いちゃおカナ −

嫌いじゃないけど…詰め碁苦手です

 私は詰め碁が嫌いではないが、苦手。よくみんなで難問に挑戦するが、いつも四苦八苦している。今回はそんな詰め碁を解いているときの話。

 難問を前に悩んでいると歩ちゃん(鈴木歩3段)が「できた!」と出題者に答え合わせを申し込む。歩ちゃんは詰め碁が得意でみんなからも一目置かれているくらいだ。張栩名人の詰め碁も有名で、あまりの読みの早さと正確さに仰天するくらいである。またこのような人たちが「できた」という[だそうだ]ときは大抵正解。今回もそれにもれず、歩ちゃんは見事正解一番乗りを果たした。

 それなのに私は1手目すら分からない。焦りから「うーん、私はこの筋だと思うんだけどな~」と意味不明のボヤキも出てくる。その間にも友人たちは次々と正解していき、楽しそうにトークを始める。私の焦りも最高潮。たいして読みも入っていないのに「できたぁ!」と勢い込んで答え合わせをし、あえなく撃沈を繰り返す。気が付いたら考えているのは私1人になり、泣く泣く宿題となってしまうのである。かっこ悪い部分をさらけ出しただけでなく、ちっとも解けないなんて…。ああ、悲しきかな、詰め碁解き。

August 3, 2006 03:22 PM 投稿者:万波佳奈 − 書いちゃおカナ − | トラックバック (4)