健康連載ブログ

こちら消化器科です

【第1回】アルコールが胃のバリア破壊

急性胃粘膜病変(1)

 忘年会の後、突然みぞおちの辺りが猛烈に痛くなったり、血を吐いた。こんな経験をしたことはないだろうか。

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【第2回】吐くまで飲まないのが鉄則

急性胃粘膜病変(2)

 忘年会や新年会のシーズンになると、必ずといっていいほど道端で苦しそうに嘔吐(おうと)している人を見掛ける。東京女子医大成人医学センター所長の前田淳教授によると、この時「一緒に血を吐いたと、びっくりして病院に駆け込んでくる人も多い」そうだ。飲み過ぎは、胃の粘膜にただれやかいようをつくって急性の胃粘膜病変を起こす。それと同時に気を付けなくてはならないのが「マロリーワイス症候群」だ。

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【第3回】胃を荒らす非ステロイド系

急性胃粘膜病変(3)

 歯痛や頭痛で痛み止めを飲んだら、胃をやられたという人は多いはず。胃壁に急性のただれ、かいよう、出血などを起こす急性胃粘膜病変の原因で、一番多いのは薬、中でも非ステロイド系の消炎鎮痛剤なのだ。

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【第4回】低用量アスピリン出血も

急性胃粘膜病変(4)

 風邪薬や痛み止めで胃痛が起きやすいのは、胃壁の防御能力と胃酸という攻撃因子のバランスが崩れるためだ。実は、非ステロイド系の消炎鎮痛剤は「プロスタグランジン」という炎症を起こす物質の働きを抑えることで痛みを止める。ところが、ここに問題がある。プロスタグランジンには多様な働きがあり、炎症を起こして痛みを起こすタイプと胃壁を保護する働きを持つタイプがある。消炎鎮痛剤は、両方のプロスタグランジンの働きを抑えてしまうので、炎症も治まるけれど、胃の防御能力も低下し、胃粘膜が障害されることが多いのだ。

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【第5回】空腹感は重要な指令

急性胃粘膜病変(5)

 「食事は1日3回、規則正しく」というのは、胃腸だけではなく、健康の基本。といっても、実際には暮れともなると忙しくて食事の時間も満足にとれない人もいる。女性はダイエットで空腹をこらえてしまう人も多いはずだ。

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【第6回】小腸病変にカプセル内視鏡

急性胃粘膜病変(6)

 20年ほど前、内視鏡検査が普及し始めたころのことだ。内視鏡検査をして1週間後、激しい胃の痛みを訴える人が続出したことがある。その原因を突き止めたのが東京女子医大成人医学センター所長の前田淳教授だ。「1週間前の内視鏡検査では異常がなかったのに、調べると胃の出口付近にただれができていたのです。発生までの期間が一定している、症状や内視鏡での所見が同じである、などの理由で、疑われたのは細菌感染でした」。

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【第7回】老化で噴門の筋肉緩み胸焼け

逆流性食道炎(1)

 飲み過ぎ、食べ過ぎで起こりやすいのが、胸焼け。宴会の翌日、酸っぱいゲップが出たり、胸がチリチリ焼けるような感じがしてつらい思いをした人も多いはずだ。

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【第8回】ピロリ菌感染減も1つの要因

逆流性食道炎(2)

 しょっちゅう胸焼けがして気持ちが悪いという人が、最近増えている。これは、胃から食道に酸が逆流して起こる逆流性食道炎が日本でも増えているからだ。

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【第9回】胸痛、のどの違和感なども

逆流性食道炎(3)

 胸焼けがしたり、酸っぱいゲップが出ると、胃酸が逆流しているなと分かる。ところが、胃酸の逆流が原因でこうした症状とは全く関係のない症状も現れることが分かってきた。

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【第10回】長期の投薬より手術の選択も

逆流性食道炎(4)

 逆流性食道炎の増加で、心配されているのが、食道がんとの関係だ。逆流性食道炎の炎症が治まると、炎症で壊れた細胞が再生される。このとき、元の食道の細胞(扁平=へんぺい=上皮細胞)ではなく胃と同じ細胞(円柱上皮細胞)になってしまうことがある。これを「バレット食道」と呼ぶ。東北大学病院総合診療部部長の本郷道夫先生によると「細胞の遺伝子が変異している可能性が大きい」という。

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【番外編】おもちが詰まるだけじゃない、肺炎も

<嚥下障害>

 正月になると、決まっておもちをのどに詰まらせて窒息したというニュースが流れる。その大きな原因が嚥下(えんか)障害。簡単にいえば、飲み込みの障害だ。

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【第11回】傷なくても保険治療可能

非びらん性胃食道逆流症(1)

 ひどく胸焼けがするのに、内視鏡で食道をみても異常がない。制酸剤(胃酸を中和する薬)を飲んでも、胸焼けが治まらないことも少なくない。これが今、「見えない現代病」といわれている非びらん性胃食道逆流症だ。

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【第12回】まず胃酸抑える薬を飲む

非びらん性胃食道逆流症(2)

 食道に何の異常もないのに、胸焼けがするのが、非びらん性の胃食道逆流症だ。島根大学医学部消化器内科の木下芳一教授によると「胸焼けを訴える人の6~7割は実際には食道に傷がない」のだそうだ。傷がない人の方が多いのである。では、食道に炎症によるただれもかいようもないのに、なぜ胸焼けを感じるのだろうか。

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【第13回】胸焼け我慢することない

非びらん性胃食道逆流症(3)

 これまで治療は異常があるから行われるものだった。ところが、異常があってもなくても、本人がつらくて日常生活にも支障があるなら、とにかく治療をしようではないか、というのが最近の医療の流れ。胸焼けの場合も、食道に異常がなくても本人がつらいのであれば、まず酸の分泌を抑える薬(PPI)を飲む。島根大学医学部消化器内科の木下芳一教授によると、「逆流性食道炎は9割は胃酸の分泌を抑える薬で治りますが、非びらん性の胃食道逆流症の場合は、胸焼けが治るのは6割程度」だそうだ。

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【第14回】50%がアルコール原因

急性膵炎(1)

 普段はそんなに大酒飲みではないのに、ここ数日はストレスが重なって深酒続き。そんなある日の明け方、みぞおちのあたりに鈍痛が起こり、どんどんひどくなってきた。吐いても痛みはとれないし、苦しくてあおむけに寝ることもできない。

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【第15回】重症化になると他の臓器も

急性膵炎(2)

 急性膵炎(すいえん)は、突然に発症して、ひどい場合は全身の臓器が働かなくなって死に至ることもある。その最大の原因が、アルコールだ。

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【第16回】「飲まなければ安心」ではない

急性膵炎(3)

 急性膵炎(すいえん)の半分は、アルコールが原因で起こる。しかし、アルコールを飲まなければ安心かといえば、そうではないのである。国立病院機構仙台医療センター外科医長の武田和憲先生によると「アルコールの次に多いのが胆石で、急性膵炎の20~30%は胆石から起こる」のだそうだ。胆石からなぜ、膵炎になるのだろうか。実は膵臓は胆汁の通り道になっているのだ。

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【第17回】脱水進むとショック死も

急性膵炎(4)

 急性膵炎(すいえん)の痛みは、強くなったり弱くなったりではなく、休みなく次第に強くなるのが特徴だ。

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【第18回】腹痛から48時間以内に動注療法

急性膵炎(5)

 急性膵炎(すいえん)の治療は、ここ20年ほどの間に大きな進歩を遂げている。その1つが、国立病院機構仙台医療センター外科医長の武田和憲先生が始めた膵酵素阻害剤の動注療法だ。膵酵素阻害剤は、膵臓の消化酵素の働きを抑えてくれる。軽症から中等の急性膵炎ならば、絶食して十分な輸液をし、膵酵素阻害剤と抗生物質などを点滴で投与する。これでほとんどの人は回復する。

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【第19回】原因不明 若い人に発症多い

炎症性腸疾患(1)

 今、日本では「欧米型」といわれる病気が増え続けている。クローン病や潰瘍(かいよう)性大腸炎などの炎症性腸疾患もその1つだ。

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【第20回】潰瘍のえぐれ方深いクローン病

炎症性腸疾患(2)

 潰瘍(かいよう)性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は、生まれつきの体質と環境が重なって起こるとみられている。ストレスも症状を悪化させる。どちらも腸に炎症が起こるのは同じだが、その侵され方が違うので症状も違ってくる。

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【第21回】大腸とらずにすむ白血球除去療法

炎症性腸疾患(3)

 腹痛、下痢、血便、発熱などの症状を繰り返す炎症性腸疾患は、原因不明なので、根本的な治療法もないのが現状。長く付き合っていかなければならない。しかし、慶応義塾大学医学部消化器内科教授の日比紀文先生によると「潰瘍(かいよう)性大腸炎は、薬でかなりコントロールできる」そうだ。

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【第22回】成分栄養でクローン病炎症抑える

炎症性腸疾患(4)

 炎症性腸疾患は、小腸や大腸に慢性的な炎症が起こる病気だ。炎症が活発になると、激しい下痢や腹痛、血便、発熱などの症状に患者は悩まされる。

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【第23回】炎症抑えるインフリキシマブ

炎症性腸疾患(5)

 クローン病は、食事で小腸や大腸に炎症が起こる。そのため、直接鼻から十二指腸に成分栄養を注入する方法が、治療の柱になってきた。慶応義塾大学医学部消化器内科教授の日比紀文先生は「食事の楽しみを犠牲にしても、副作用がない成分栄養療法が我慢強い日本人には好まれたのかもしれません」と語っている。

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【第24回】ピロリ菌感染とは無関係

機能性胃腸症(1)

 しょっちゅう胃がもたれたり、痛む。こんな症状で病院を受診したら「慢性胃炎と言われた」という人は多いのではないだろうか。

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【第25回】なぜ慢性胃炎の薬が効くのか?

機能性胃腸症(2)

 機能性胃腸症とは、簡単に言えば、胃の働きが低下した状態。胃は、収縮して食べ物を胃酸などの消化液と混ぜ、十二指腸に送り出している。こうした運動機能が低下すると、もたれや胃痛の原因になる。

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【第26回】モサプリドで91%症状改善

機能性胃腸症(3)

 胃腸の症状には、精神的な影響がかなり大きいというが、機能性胃腸症もその1つ。

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【第27回】うつと共通した症状

機能性胃腸症(4)

 もたれや胃痛が持病という人に多いのが、機能性胃腸症だ。この病気には、精神的な影響が強く、胃腸の働きを改善するモサプリドという薬がよく効く。だが、その効果は、胃の働きを良くする作用だけでは説明がつかないという。

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【第28回】毎日5合飲酒、1週間で脂肪肝

アルコール性肝障害(1)

 酒好きが、杯を傾けつつ心配するのが肝臓の病気。大量飲酒者ならば、まず脂肪肝になっていることは間違いないと思っていいだろう。脂肪肝は、アルコールによる肝臓病の第1歩。永寿総合病院内科部長の堀江義則先生は「日本酒にして5合くらいの酒ならば、1週間飲んだだけで脂肪肝になりますね」と語っている。年末年始に飲み過ぎが続けば、それだけで脂肪肝になる可能性が高いのだ。

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【第29回】肝線維症はやり直しの最後通告

アルコール性肝障害(2)

 普段から酒は好きで結構飲んでいるけれど、忘年会続きでこのところ深酒が続いた。こんな時に、危ないのがアルコール性肝炎だ。

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【第30回】重症型に血漿交換や白血球除去

アルコール性肝障害(3)

 アルコール性肝炎もボヤですめば幸いだが、いきなり重症型でくることがある。永寿総合病院内科部長の堀江義則先生によると「一般病院でも、年に2~3人は重症型アルコール性肝炎の人がいますから、決して少ない病気ではない」という。劇症肝炎と並んで、命にかかわる肝炎だ。

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【第31回】同じ酒量でも女性の方がリスク2倍

アルコール性肝障害(4)

 飲み屋で女性の姿を見ることは、今ではごく普通の光景になった。果実酒やワイン、発泡酒など、女性をターゲットにした商品がヒットしているのを見ても、女性がアルコール市場で大きな比重を占めていることが分かる。

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【第32回】肝硬変断酒しないと5年後の生存率35%

アルコール性肝障害(5)

 酒浸りの生活が続けば、最終的に行き着くのが、肝硬変。肝臓に炎症を繰り返すうちに、肝臓の線維化が進んで硬くなり、正常な働きができなくなる。こうなると、もうアルコールをやめても元には戻らない。ただし、アルコールをやめられるかどうかで、生命の危険はかなり異なる。

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【第33回】ストレスよりピロリ菌感染原因

胃・十二指腸かいよう(1)

 少し前まで、胃かいようや十二指腸かいようといえば、ストレスで起こる病気の代表と言われていた。

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【第34回】潰瘍あっても痛覚ない人いる

胃・十二指腸かいよう(2)

 日本人には胃弱が多く、胃かいようや十二指腸かいようが多いと長く思われていた。しかし、今では、そのほとんどがヘリコバクター・ピロリという細菌の仕業だったことが分かってきた。「ピロリ菌に感染していなくて、きれいな胃の人は、消炎鎮痛剤(痛み止め)で胃かいようになることはあっても、ストレスで起こるのは胃炎ぐらい。胃かいようになることはほとんどありません」と、東京医科大学病院内視鏡センター部長で助教授の河合隆先生は語っている。

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【第35回】胃の動きからくる空腹時の痛み

胃・十二指腸かいよう(3)

 胃・十二指腸かいようは「空腹時の胃の痛み」が、典型的な症状と言われている。おなかがすくと、胃が痛くなって、何か食べると治まる。これは、空腹時には胃酸の分泌が活発になって、かいようでえぐれた胃や十二指腸の壁を刺激するからと思われていた。

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【第36回】ピロリ菌遺伝子で耐性を判断

胃・十二指腸かいよう(4)

 胃かいようや十二指腸かいようは、今ではヘリコバクター・ピロリの感染が最も大きな原因で、ストレスは副次的な要因と考えられている。従って、根本的な治療はピロリ菌の除菌治療になる。特に日本人の場合、50歳以上の人はかなり高率にピロリ菌に感染している。感染しているかどうかは、検査で簡単に分かる。いろいろな検査方法があるが、一番よく行われているのは尿素呼気試験。これは尿素を飲んで、吐く息の中に含まれる二酸化炭素をみるもの。ピロリ菌がいれば、尿素を分解してアンモニアと二酸化炭素ができるので、呼気中の二酸化炭素を測定する。

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【第37回】苦痛の少ない経鼻内視鏡

胃・十二指腸かいよう(5)

 胃・十二指腸かいようの根本的な原因はピロリ菌の感染にある。これは、尿素呼気テストで吐く息を調べるなど、患者にすれば割合楽な方法で調べることができる。だが、そこから先。胃の粘膜がどれくらい傷んでいるか、がんは発生していないかなどを調べるには、やはり内視鏡(胃カメラ)検査が必要になる。経験者の中には「あれは苦しいからなあ」とためらう人もいるのではないだろうか。

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【第38回】糖尿病よりQOL落とす病気

過敏性腸症候群(1)

 朝、通勤電車で急におなかが痛くなって、途中の駅でトイレに駆け込む。こんな症状を起こすことが多いのが、過敏性腸症候群だ。通勤途中の駅のトイレは、すべて知っているという人もいる。

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【第39回】腸の運動異常と知覚過敏が関係

過敏性腸症候群(2)

 これまで、病気はどこかに異常があるもので、その結果、症状が起こると考えられてきた。ところが、過敏性腸症候群の場合は、検査をしても異常がないのに、腹痛や膨満感があって、下痢や便秘を繰り返す。腸には異常がないのに、なぜ下痢や便秘を起こすのだろうか。東海大学消化器内科教授の峯徹哉先生によると、まだ十分解明されていないが、腸の運動異常と知覚過敏が関係するとみられているそうだ。

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【第40回】1人で悩まないで病院へ

過敏性腸症候群(3)

 過敏性腸症候群は、命にかかわらないとはいえ、患者にとっては日常生活の障害が大きい病気だ。会社や学校に着くまでに腹痛のために何度も下車しなければならない、大事な会議の席を何度も中座する、打ち合わせ中に席を外すなど緊張する場面で症状が出ることが多い。そのため、遅刻が多い、腹痛で仕事や勉強に集中できないなど、悩みは大きい。周囲から理解されずに嫌な思いをすることもある。

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【第41回】肥満型も肝硬変に進行

脂肪肝(1)

 「肥満による脂肪肝ですね」。健康診断でそう言われても、まあ脂肪肝ぐらいなら、と気にも留めない人が多いのではないだろうか。東京女子医大消化器内科助教授の橋本悦子先生は「以前は医師ですらそうでした」と語る。

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【第42回】100万人超えるNASH

脂肪肝(2)

 アルコール以外の原因で起こる脂肪肝、つまり肥満が原因の脂肪肝は、肝炎や肝硬変にはならないというのがこれまでの常識だった。ところが、今や肥満による脂肪肝だからと軽視することはできなくなった。NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)といって、肝炎から肝硬変や肝がんを発生するタイプがあることが分かってきたのである。

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【第43回】メタボリックと合併症多い

脂肪肝(3)

 昨年、一種の流行語にもなったのがメタボリックシンドローム。動脈硬化を促進し、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞などの危険を高めるといわれている。実はNASH(非アルコール性脂肪性肝障害)も、メタボリックシンドロームと合併することが多い。東京女子医大消化器内科助教授の橋本悦子先生は「メタボリックシンドロームの肝臓表現型がNASHといわれています」と語っている。

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【第44回】肥満に「弱い」日本人

脂肪肝(4)

 肥満による脂肪肝の中にも、肝炎を起こし、そこから肝硬変に進展していくNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)というタチの悪いタイプがあることが分かってきた。

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【第45回】「怖い病気」肝に銘じて減量を

脂肪肝(5)

 アルコール性脂肪肝の場合は、アルコールを断ち切ることで肝臓の障害を治すことができる。NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の場合は、アルコールに匹敵するのが肥満。「肝硬変にまで進む前ならば、肥満の解消によって治すことができます」と、東京女子医大消化器内科助教授の橋本悦子先生は話している。

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【第46回】ピロリ菌感染の慢性胃炎から

胃がん(1)

 最近でこそ減ってきたが、日本は長く「胃がん王国」と呼ばれてきた。その原因といわれていたのが、塩分の多い和食や魚のお焦げなど。しかし、今ではヘリコバクター・ピロリという胃壁にすむ細菌が大きな原因とみられている。島根大学医学部第2内科教授の木下芳一先生は「塩分やお焦げなども無関係ではありませんが、胃がんの主役はピロリ菌であることがほぼ世界的に認められています」と語っている。

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【第47回】上部の潰瘍や炎症は危険

胃がん(2)

 日本人に胃弱や胃がんが多いのは、ヘリコバクター・ピロリという胃壁にすむ細菌のせいだと分かってきた。ピロリ菌によって、胃壁が傷害され、慢性胃炎やかいようが起こると、損傷された胃の細胞を補うために、細胞の分裂増殖が頻繁に繰り返される。それが胃がんのリスクを高めるといわれている。島根大学医学部第2内科教授の木下芳一先生によると、中でも「胃の上の方にできた胃かいようや胃炎が危険」なのだそうだ。かいようや胃炎そのものは、がんに進展することはない。しかし、こうした位置に炎症やかいようができるという胃内部の環境が、胃がんにも危険な要素になるというのである。

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【第48回】塩がピロリ発がん促進

胃がん(3)

 ピロリ菌に感染していると、胃がんのリスクが高まることが分かってきた。胃がん患者の8割がピロリ菌に感染しているというデータもある。といっても、ピロリ菌だけが胃がんの原因というわけではない。以前から、胃がんの原因と言われてきたのが塩分。東北の日本海側で胃がんの発生が多いのも、塩分の取り方が多いことが一因ではないかと言われてきた。実は、これもピロリ菌感染と関係していたらしい。

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【第49回】塩がピロリ発がん促進

胃がん(4)

 がんは、たいてい原因が分かっていない。そのため、効果的な予防法もないのが現状だ。ところが、胃がんの場合はピロリ菌の感染が大きな原因になることが分かってきた。

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【第50回】保険適用されないピロリ菌治療

胃がん(5)

 ピロリ菌は、肺がんに対する喫煙のリスクに匹敵する胃がんの危険因子。それならば、除菌治療を行ってピロリ菌を退治するのが一番の胃がん予防になるはずだ。実際にその効果を示唆する結果も発表されている。

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【第51回】コレステロール系の石が60%

胆石症(1)

 天ぷらやフライなど脂っこい夕食をとった日の夜中、突然みぞおちのあたりが激しく痛みだした。こんな症状から始まることが多いのが、胆石症だ。

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【第52回】40歳以上の肥満女性は注意

胆石症(2)

 40歳をすぎて肥満、子供にも恵まれてきた、という女性は、胆石に気を付けた方がよさそうだ。胆石というと、男性の病気というイメージを持つ人もいるかもしれない。しかし、筑波大学臨床医学系消化器内科講師の正田純一先生によると「胆石は女性に多い病気。どの年代でも女性の方が1・2~1・3倍くらい多い」そうだ。

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【第53回】治療の9割は腹腔鏡手術

胆石症(3)

 胆石の発作は、激しい痛みを伴うことが多いが、筑波大学臨床医学系消化器内科講師の正田純一先生によると、胆のうの胆石ならばあまり大事になることは少ないそうだ。「入院の場合、2~3日絶食をして、症状の経過や肝臓の働きをみるのですが、たいていは鎮痛剤やけいれんを抑える薬、抗生物質などで発作はおさまります」と正田先生。胆のうの出口に引っ掛かっていた石が、元に戻って痛みも消えるそうだ。

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【第54回】急性胆管炎は72時間以内に治療

胆石症(4)

 胆のうの出口に石が詰まって発作を起こしても、あまり重症になることは少ないが、注意したいのは胆管結石。胆管の石が、十二指腸にある胆汁の出口(十二指腸乳頭部)で詰まると、細菌感染を起こして急性胆管炎を起こしやすいのだ。

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【第55回】無症状胆石摘出は意味がない

胆石症(5)

 検診で、胆石があると言われたけれど、特に症状もない。けれど、発作が起こるのは嫌だし、胆石があると胆のうがんになりやすいとも聞く。治療をするべきなのだろうか。こんな迷いを持つ人も少なくないはずだ。筑波大学臨床医学系消化器内科講師の正田純一先生によると、検診で見つかる胆石の7割は無症状。治療に迷う人が多いのも当然なのである。

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【第56回】ノロウイルス免疫は短期

 食中毒といえば、梅雨時から夏の病気と思いがち。そうした思い込みを覆したのが、昨年暮れのノロウイルスによる急性腸炎の大流行だった。

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【第57回】ウイルス10個で感染するノロ

食中毒(2)

 突然の吐き気や嘔吐(おうと)と、それに続く下痢。こんな症状から始まるのが、ノロウイルスによる食中毒だ。感染から1~2日で症状が出る。人によっては微熱が出たり、筋肉痛など風邪と似た症状を伴うこともある。

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【第58回】新鮮でも「生」には御用心

食中毒(3)

 この冬は、ノロウイルスによる食中毒が猛威を振るったが、ほかにもさまざまな菌による食中毒がある。

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【第59回】水分補給と安静が要、下痢止めは不可

食中毒(4)

 冬にはやる食中毒は、ノロウイルスだけではない。都立駒込病院感染症科医長の味沢篤先生によると「1歳以降の子供が発症しやすいのが、ロタウイルスによる食中毒で、母親にもうつる」そうだ。これは嘔吐(おうと)や下痢をして便が白くなることから、小児冬季白色下痢症と呼ばれている。

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【第60回】がんになるのは腺腫の一部

大腸ポリープ(1)

 「大腸にポリープがありますねえ」。ドックや検診でそう言われてドキッとした人も多いはずだ。大腸がんは、日本でも急増しているがんの1つで、女性ではすでにがん死のトップとなっている。大腸ポリープといえば、大腸がんの前段階と思い込んでいる人も多いのではないだろうか。

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【第61回】直径1センチ超えるとがん細胞35%

大腸ポリープ(2)

 ポリープといっても、がんとは関係ないものもあるので、まずその種類を確認することが大切だ。

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【第62回】5ミリ以上1センチ未満は早期がん2割

大腸ポリープ(3)

 大腸ポリープ(腺腫=せんしゅ)は、ある程度大きくなるとがん細胞を含む可能性が出てくる。大阪中央病院消化器科部長の石川秀樹先生によると、ポリープが直径1センチを超えると、がん細胞が混じっている可能性が高いので摘除する。5ミリ未満のポリープはがんになる可能性が低いので、放置して定期的に検査をするというのが原則だそうだ。「ただし、平たんな形でへこみがあるとか、形がいびつなど特殊なポリープは5ミリ未満でも見つけ次第取るのが原則です」と石川先生。

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【第63回】食物繊維だけでは予防効果なし

大腸ポリープ(4)

 大腸ポリープ(腺腫=せんしゅ)を持つ人は、かなり多いようだ。大阪中央病院消化器科部長の石川秀樹先生によると「人間ドックでポリープが見つかる率は、40歳以下だと男性は約15%ですが、40代は19%、50代になると22%を超えるという報告がある」という。50代の男性は4人に1人近くがポリープを持つ計算になるのだ。

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【第64回】乳酸菌は取り続けることが大切/最終回

大腸ポリープ(5)

 大腸ポリープ(腺腫=せんしゅ)は大腸がんの前段階。その再発やがん化を防ぐにはどうすればいいのか。大阪中央病院消化器科部長の石川秀樹先生は、実際にポリープを摘除した患者の協力を得て、介入試験を行っている。簡単にいえば、研究対象の食物を食べてもらったり、その生活を分析してがんを防ぐものを見つけているのである。その結果をみると、意外な常識のウソがかなりあることが分かる。

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