2007年07月18日
この病気にこの名医Part3
【第154回】がんと結石との区別にCT検査
尿路結石(2)
血尿、背部痛、脇腹痛、下腹部痛、頻尿、残尿感など、さまざまな症状を出す尿路結石。腎臓から尿道までの尿路にできる石である。とりわけ、激しい腹痛、背部痛で知られているのが尿管にできる尿管結石。
尿管に石が詰まると、腎臓に尿がたまって水腎症になる。すると腎臓で作られた尿を尿管へ送り出す腎盂(じんう)の内圧が上がり、脂汗をにじませるほどの激痛になる。その場合は救急車で病院へ運び込まれることが多い。
そういったケースばかりではなく、血尿で泌尿器科を受診し、尿路結石が発見される人も多い。「最近の救急病院では、すぐにCT(コンピューター断層撮影)を撮って調べるところもありますが、基本的に血尿、脇腹痛などの症状で受診されたときは尿検査、単純エックス線、超音波、排泄(はいせつ)性尿路造影、その後にCTです」と、泌尿器科での検査について、国際医療福祉大学三田病院(東京都港区)尿路結石破砕治療センターの荒川孝センター長は言う。
もちろん、それらの検査は問診の後にスタートする。
◎尿検査 尿を調べることで血尿の有無、酸性度などが分かる。
◎単純エックス線検査 結石がどこにあるかを調べる。「小さな石だと写真で見えなかったり、写らない石もあります。カルシウム結石は写りますが、尿酸結石はほとんど写りません」。
◎超音波検査 エックス線に写らない尿酸結石は超音波検査で調べる。「超音波でも小さな石だと見逃されることもあります。さらに尿管にある石は、超音波では描き出せないこともあります」。
◎排泄性尿路造影検査 超音波で分からないときは、造影剤を静脈注射してエックス線撮影を行う。腎臓、尿管、膀胱(ぼうこう)内の結石の有無や石の大きさのほか、腎機能の状態も分かる。
◎CT検査 がんと結石との区別に有効性を発揮する。「CTでもリンパ節の石灰化、骨盤の近くの静脈の外側の壁に石灰化があると、結石との識別判断が難しいケースが多くあります。専門医の目で見て必要な検査をいくつか受け、それで判断してもらうと良いでしょう」と、荒川センター長はアドバイスする。
【医療ジャーナリスト松井宏夫】
◆尿路結石の名医
▼大和病院(東京都板橋区)泌尿器科・山本隆次副院長
▼杏林大学病院(東京都三鷹市)泌尿器科・奴田原紀久雄教授
▼浜松医科大学医学部付属病院(浜松市東区)泌尿器科・麦谷荘一准教授
July 18, 2007 10:00 AM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/11799
