健康連載ブログ

2007年06月29日

この病気にこの名医Part3

【第135回】エックス線健診で疑いあれば内視鏡

 胃ポリープ(3)

 今日、胃のポリープが発見されるのは-。

 「ほとんどが、定期健診の上部消化管のエックス線検査で、ポリープが疑われるケースです」。

 と、国際医療福祉大学付属熱海病院(静岡県熱海市)消化器内科の川口実副院長はいう。

 その検査は、問診から始まる。

 ◎問診 どのような理由で受診したのか、患者の状況を話してもらう。

 次に胃の内部を診べることになるが、定期健診でエックス線検査を受け、ポリープが疑われているときは、再度エックス線検査を行うことはない。

 「今は内視鏡検査が中心です。受診された場合にはエックス線検査は行いません」。

 ◎内視鏡検査 前日の夜9時以降食事をしないで受診し、内視鏡検査を受ける。内視鏡検査には、鼻から内視鏡を胃へ挿入する『経鼻内視鏡検査』と、従来の口から内視鏡を胃へ挿入する『経口内視鏡検査』がある。

 「経鼻内視鏡は患者さんにはほとんど咽頭反射(吐き気)がありませんので楽だと思います。ただし、術者側には『画像が悪い』『液体を吸引する孔(あな)が小さい』などの不満はあります」。

 そのため、川口副院長がそれぞれの内視鏡で検査を行う場合、経口内視鏡では6分で終了するが、経鼻内視鏡では8~9分はかかってしまう。

 「経鼻内視鏡は画像が悪いのでしっかり見ようと慎重になるから時間がかかるのです」。

 内視鏡を挿入するときは、胃だけを見るのではなく、食道がんなどもチェックしながら胃へ。ポリープを発見したら、「形態と表面の形状」を観察、チェック。

 「ポリープの表面が赤いか、出血しているのか。また、表面がゴツゴツしているのか、平らなのか、それともびらん(ただれ)しているのか。がん化が疑われる場合には組織を取ってくる『生検』を行います」。

 採取した組織は病理にまわされ、がん細胞が発見されると治療となる。

 「胃ポリープががんになることはとても少ないので、ポリープが大きくない限り、ほとんど経過観察です」。

 半年に1度、定期的に内視鏡検査を行い、悪性化が分かった段階で手術となる。

 【医療ジャーナリスト松井宏夫】

 ◆胃ポリープの名医
 ▼藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院(名古屋市中川区)消化器内科・芳野純治教授
 ▼三重県立志摩病院(三重県志摩市)内科・吉村平副院長
 ▼大阪府立成人病センター(大阪市東成区)消化器内科・飯石浩康部長、竜田正晴内視鏡教育研修センター長

June 29, 2007 10:00 AM

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