健康連載ブログ

2007年06月27日

この病気にこの名医Part3

【第133回】直径2センチ以上は切除必要

 胃ポリープ(1)

 “木の子のような物”という意味を持っているのが『ポリープ』。これは胃に限ったことではなく、食道から直腸までの消化管にできる隆起性病変すべてに用いられる名称である。本来はがんをも含めていたが、今日ではポリープという場合はがんを除いている。

 「胃ポリープの方々は、何か症状があって受診されるのではありません。ほとんどは定期健診などの上部消化管のエックス線検査で胃ポリープが疑われた方々です。もちろん、症状を訴えて受診される人が皆無というのではありません。胃の部分の不快感やみぞおちの鈍痛などの症状を訴えて受診され、胃ポリープが発見されるケースも、あります」。

 と、胃ポリープの発見に至る現状を話すのは、国際医療福祉大学付属熱海病院(静岡県熱海市)消化器内科の川口実副院長。

 胃ポリープはその形態で区分けするときには、1966年に発表された「山田分類」が今日でも第一線で用いられている。

<山田分類>
 1型 隆起の始まるところがなだらかで境界線がない。
 2型 隆起の始まるところがきちっとわかる境界線はあるものの、くびれはない。
 3型 隆起の始まるところがきちっとわかるばかりかくびれがある。ただし茎はない。
 4型 木の子の形のように茎がある。

 かつては胃ポリープは“前がん病変”と考えられていた時代もあったが、今日では胃ポリープからのがんの発見率は分かっている。

 「2センチ以上のポリープがあって、それをポリペクトミー(内視鏡切除)したうちの6~8%にがんが合併しています」。

 ただし、山田分類のどの型によるかでもがん化の可能性は大きく違ってくる。

 「山田1型、2型ではがんの可能性はほとんどありません。3型、4型は多少可能性はあります」。

 加えて、胃ポリープの大きさも関係してくる。

 「ポリープの直径が2センチ以上になると、がん化している部分がある可能性が高くなります。だから、検査でその大きさの胃ポリープが発見されると切除することになります」。

 切除も必要となるポリープだが、なぜできるのかは、炎症によってできると考えられている。

 【医療ジャーナリスト松井宏夫】

 ◆胃ポリープの名医
 ▼市立旭川病院(北海道旭川市)消化器内科・斉藤裕輔診療部長
 ▼仙台厚生病院(仙台市青葉区)消化器内視鏡センター・長南明道センター長
 ▼福島県立医科大学付属病院(福島市光ケ丘)内視鏡診療部・小原勝敏准教授
 ▼社会保険中央総合病院(新宿区大久保)消化器内科・浜田勉部長

June 27, 2007 10:00 AM

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