2007年06月25日
この病気にこの名医Part3
【第131回】身体に優しい検査で分かる
胆道がん(3)
定期健診や人間ドック、胆石や胆のうポリープなどの検査で胆道がんが疑われたり、黄疸(おうだん)などの症状があると、胆道がんの検査が行われる。
「最近の検査は、検査機器の進歩によって大きく様変わりしています。皮膚の上から肝臓ごしに胆管に針を刺して行われるPTC(経皮経肝胆管造影)検査はほとんど行われなくなりました。患者さんの身体への負担が強過ぎるからです。また、その検査をやらなくても、身体に優しい検査で分かるようになっています」と、東京女子医科大学消化器病センター(東京都新宿区)外科の山本雅一主任教授は言う。
検査は問診から始まる。
◎問診 患者の訴える症状などを十分に聞き、方針を決めていく。
◎腹部超音波(エコー)検査 胆管がんも胆のうがんもこの検査と次のCT検査が基本となる。「患者さんの身体への負担はまったくありません。そして、異常の有無が簡単に分かるので非常に良い検査です。胆管の拡張・狭窄(きょうさく)も分かります」。
◎CT(コンピューター断層撮影)検査 「全体像が把握でき、胆道がんがある場合には、腫瘍(しゅよう)の進展、周囲の血管との関係まで3次元画像として詳細に描出され、手術が可能であるか判断ができます」。
◎MRCP(磁気共鳴胆管膵=すい=管撮影)検査 MRI(磁気共鳴画像装置)検査を、さらに高度化した検査。胆管と膵管の状態が分かる。この検査によって患者の身体への負担が大きかったPTC検査が不要となった。がんの広がりも診断できる。
◎ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)検査 内視鏡を口から十二指腸まで挿入し、エックス線透視下に造影剤を注入して胆管・膵管を調べる。
以上の検査は、手術範囲などを決める術前でも同じである。
【医療ジャーナリスト松井宏夫】
◆胆道がんの名医
▼静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)肝胆膵外科・上坂克彦部長
▼国立病院機構静岡医療センター(静岡県清水町)外科・尾関豊部長
▼名古屋大学医学部付属病院(名古屋市昭和区)消化器外科1・梛野正人准教授
▼藤田保健衛生大学病院(愛知県豊明市)消化器外科(2)・宮川秀一教授
June 25, 2007 10:00 AM
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