2007年06月18日
この病気にこの名医Part3
【第124回】連続3曲歌ったら休みましょう
カラオケ・ポリープ(4)
カラオケが直接の原因で声帯にできるカラオケ・ポリープは、1980年代に当時慶応義塾大学病院耳鼻咽喉科の助教授、現在、国際医療福祉大学東京ボイスセンター(東京都港区)の福田宏之教授が命名した。「1つの警告、予防になるのではと思って付けたのです」。福田教授の意図の1つに予防への啓発の意味が込められていたのである。その福田教授が勧める予防法は次の6点。
<1>マイクを独り占めしない! 「声帯は超高速度臓器なので、連続して働かせると声帯の粘膜の毛細血管が破たんして血まめができます。できれば連続3曲歌ったら休みましょう」。
<2>アメをなめる 歌った後もワァーワァー騒いでいてはカラオケ・ポリープを作りやすい。歌った後はアメを口に入れ5分でも話をしないで声帯を休める。「声帯は自動車のエンジンと同じです。エンジンにはオイルが必要。声帯には気道液が必要です。話や歌が終わると気道液がワァーと声帯を潤します。だから、アメをなめて休む時間を5分でも作ってください」。
<3>自分らしい歌を工夫する 歌手のまねは声帯を傷めるもと。自分のキーに合った歌を無理することなく歌うと声帯への負担は少ない。
<4>悪い環境を避ける 「汚染された空気」と「乾いた空気」が声帯にとっては悪い環境になる。たばこの煙がもうもうとしている中は最悪。しっかり換気をする。また、乾燥を防ぐために加湿器を使ったりして、室内の湿度は60%程度に。
<5>たばこは禁煙 「たばこの煙は湿度ゼロなのです」。つまり、自分でたばこを吸うと声帯の潤いを邪魔することになる。
<6>過度の飲酒はやめる 「少量のお酒は身体の分泌機能を活発化します。声帯のオイルである気道液が増えるのです。過度になると毛細血管を拡張して内出血を起こしやすくします」。お酒の適量は個人差があるものの、日本酒に換算して1合程度であろう。
【医療ジャーナリスト松井宏夫】
◆カラオケ・ポリープの名医
▼九州大学病院(福岡市東区)耳鼻咽喉科・梅崎俊郎講師
▼久留米大学病院(福岡県久留米市)耳鼻咽喉科・梅野博仁准教授
▼熊本大学医学部付属病院(熊本市)耳鼻咽喉科・湯本英二教授
June 18, 2007 10:00 AM
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