健康連載ブログ

2007年05月11日

この病気にこの名医Part3

【第88回】1日で完成形ノーベルガイド

 インプラント(4)

 「第3の歯」といわれるインプラント(人工歯根)の中で、高い評価を受けているのがブローネマルク・インプラント法。ただ、もともとのオリジナルな治療は2回法(手術を2回行う)なので「時間がかかる」「手術を伴う」「費用が高い」といった弱点があった。

 ところが、ブローネマルク・インプラント法でもその日のうちに歯が入ってしまう方法も行われるようになってきた。「条件がそろうと、その方法で対応できます」と言うのは、ブローネマルク オッセオインテグレイション センター(東京都千代田区)の小宮山弥太郎院長。日本に最初にブローネマルク・インプラント法を紹介した歯科医である。「その条件とは、インプラントを埋め込む場所が良く、骨がたっぷりあって骨の質が良い。さらにインプラントを埋め込む粘膜もしっかりしている。下顎(がく)の前であれば、ほぼ手術直後に仮の歯をつけることができるでしょう」。

 通常は仮歯(プラスチック)で、後日、最終的なセラミックの歯になる。「ただし、患者さんにはその後しばらくの間は、ガンガン堅い物をかまないように協力していただきます。不意な力が加わって骨を痛めることがあるからです」。この方法はすべての症例に適しているわけではなく、昨日紹介した2回法を採る方がより安全な場合もある。条件が悪いにもかかわらず応用されることにより、好ましくない結果を招くこともあるため、歯科医師とよく相談をして、最も安全で長期間にわたって機能を発揮できる方法を選ぶべきである。

 ところが、最も新しい「ノーベルガイド」であれば、手術当日に硬いプラスチック製の最終の歯も入ってしまう。ノーベルガイドの場合は、検査時点でCT(コンピューター断層撮影)を撮るのが必須条件となる。「CTのデータに予定するインプラントの埋入場所、本数、種類をインプットします。それをスウェーデンの会社にインターネットで送ります。その会社は外科用のプラスチック製のガイドと、同時に、最終的な上部構造を作って送ってきます」。

 この場合、骨に孔(あな)を開けることが適切にできれば、どの歯科医でも同じように完成まで持っていけるという。インプラントも日々進化しているのである。

 【医療ジャーナリスト松井宏夫】

 ◆インプラントの名医
 ▼大阪インプラントセンター(大阪市北区)岡田隆夫院長
 ▼千里ペリオインプラントセンター(大阪府豊中市)小野善弘所長
 ▼クボタ歯科医院(愛媛県松山市)久保田敦院長
 ▼ひかり歯科(福岡県久留米市)堤隆一郎歯科医師

May 11, 2007 10:00 AM

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