健康連載ブログ

2007年05月10日

この病気にこの名医Part3

【第87回】手術経過、下顎3カ月 上顎6カ月

インプラント(3)

 インプラント(人工歯根)を希望し、全身状態に問題がなく、治療計画がしっかりできると手術になる。「ごく一般的なブローネマルクのインプラント治療は2回法で手術を2回行います。インプラントと骨の結合を上顎(がく)では6カ月、下顎では3カ月待つのです」と話すのは、ブローネマルク オッセオインテグレイション センター(東京都千代田区)の小宮山弥太郎院長。

 インプラントの弱点である「時間がかかる」という点は、2回法のケースである。が、それは1回法の条件に適応しないからで、それはそれで適切な対応である。

 手術当日は消毒薬の「塩化ベンザルコニウム」0・025%水溶液を使って、患者の口腔(こうくう)内を徹底的にきれいにする。そのための時間に約40分はかかる。次に麻酔は局所麻酔のみ。「ただし、全身疾患のある人や恐怖心の強い方については、歯科麻酔医のコントロール下で行う方が、深い鎮静状態におかれるので良いと思います」。歯肉を切り開き、インプラントの入る孔(あな)をドリルで開けていく。

 「ドリルの回転速度は一般的には毎分800回転くらいです。ただ、デリケートな骨になると毎分200回転以下のゆっくりとした回転で、骨にダメージを与えずに孔を開けます」。人間の骨はデリケートで、47度以上の状態に1分以上させられると骨組織は壊死(えし)してしまうからである。

 孔は治療計画通りに開けられ、埋められるインプラントの長さは7ミリから20ミリ。患者の骨の厚みで計画済みだが、一般的に多く使われるのは10~15ミリである。ネジ式のインプラントを埋め込んで、歯肉を縫合する。

 当初の予定通り、下顎で3カ月、上顎で6カ月程度経過した後、第2次手術を行う。骨としっかり結合したチタン製のインプラントの上に粘膜貫通部品をつける。そして、かみ合わせの型をとって歯を乗せるとインプラント治療は終了する。

 【医療ジャーナリスト松井宏夫】

 ◆インプラントの名医
 ▼服部歯科医院六合診療所(静岡県島田市)服部守弘院長
 ▼白鳥歯科インプラントセンター(静岡県清水町)白鳥清人院長
 ▼こあくつ歯科医院(静岡県熱海市)小圷啓院長
 ▼心斎橋インプラントセンター(大阪市中央区)西村眞院長

May 10, 2007 10:00 AM

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/10946