健康連載ブログ

2007年05月09日

この病気にこの名医Part3

【第86回】コンピュータ上で治療計画

インプラント(2)

 歯を失うと、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどでその部分を補う治療を行う。どの方法を選択するかは歯科医と十分に話し合って患者が最終的に選択する。「私どもの患者さんは99・9%が開業医さんや大学からの紹介です。インプラント治療を前提で来られます。それでも検査をすると、インプラントではなく、今のブリッジを治せば十分QOL(生活の質)の良い口腔(こうくう)環境でいられる方もいらっしゃいます。そういう方には、その話もきちっと行います」と、ブローネマルク オッセオインテグレイション センター(東京都千代田区)の小宮山弥太郎院長。

 そのためにも、診察はまず問診からスタート。患者の主訴を十分に聞くところにポイントがある。

 ◎口腔内診査 視診、触診で口腔内の歯の状態を調べる。

 ◎歯科用エックス線検査 視触診では分からないところをチェック。あごの骨量や質が調べられる。

 ◎歯科用CT(コンピューター断層撮影)検査 顎(がく)骨の厚さや骨質のほかに「神経がどこを通っているか、鼻腔、上顎洞など、解剖学的な構造が把握できます」。歯科用は被ばく量が少ないが、医科用でも問題はない。

 「すべてのインプラント希望患者さんにCTが必要とは限りません。歯科用エックス線だけで対応できるケースも多くあります」。ここまでの検査によって、インプラントの良い点、弱い点などを話すとともに、治療の選択肢が提示される。「患者さんの要求に近づける治療方法をすべて話して、あとは患者さんに選択してもらいます」。

 患者がインプラント治療を希望すると、次の段階として血液検査が行われる。

 ◎血液検査 「患者の全身疾患の把握とともに、手術に際しての問題がないかをチェック。また、医科の主治医から手術に際しての注意を受けます」。

 このほか、感染症の有無も調べる。これで問題がないと検査は終了し、治療を行うための前段階である治療計画に入る。

 ◎治療計画 口の中の型をとってあごの関係を知り、それをもとにどこにどの大きさのインプラントを何本埋めるか計画する。「CTのデータがある場合はそのデータを利用してコンピュータ上で治療計画をたてます」。

 そして、インプラントを埋入する手術が行われる。

 【医療ジャーナリスト松井宏夫】

 ◆インプラントの名医
 ▼古賀テクノガーデン歯科(千葉市美浜区)古賀剛人院長
 ▼ブローネマルク オッセオインテグレイション センター(東京都千代田区)小宮山弥太郎院長
 ヒロ・ヤマダ デンタルオフィス青山(東京都港区)山田紘充院長
 ▼真木歯科医院(東京都台東区)真木宏明院長
 ▼石川歯科医院(東京都大田区)石川明寛院長

May 9, 2007 10:00 AM

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