健康連載ブログ

2007年03月03日

この病気にこの名医Part3

【第19回】自分で決めつけず的確な検査を

ドライアイ(3)

 「目がゴロゴロする」「目の乾燥感」「物がぼやける」「目がショボショボする」といった目のつらい症状。これがなかなか改善しない場合は、眼科を受診する。自分でドライアイと決め付けて勝手な治療を行うのは勧められない。他の眼科疾患のケースもあるし、ドライアイであっても、その裏に病気が隠れていることもあるからだ。

 「ドライアイと診断されるにしても、1度きちっと診察を受け、正しく状態を知って的確な治療を行うべきです」と鶴見大学病院(横浜市鶴見区)眼科の後藤英樹助教授はアドバイスする。

 受診すると、まずは「問診」「視診」が行われる。どのような症状なのかを具体的に話してもらう。「その間に、患者さんの様子をチェックします。ドライアイの方は1分間に30回くらいのまばたきをされ、通常の2倍くらいの多さになります。目の充血度も見ます」。

 次に「細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査」「染色検査」「涙液検査」などの検査が行われる。

 ◎細隙灯顕微鏡検査 細隙灯顕微鏡を使って、角膜に傷がないかを調べる。

 ◎染色検査 角膜の障害の診断には不可欠な検査。フルオレセインという黄色い色素を混ぜた液を少量点眼して調べる。涙と接している角膜や結膜の上皮細胞は、細胞同士ががっちりスクラムを組んでいるので、健康ならば色素は侵入できずに染色されない。しかし、角膜と結膜が障害を受けていると、その部分に色素が染まってしまう。「シェーグレン症候群は傷が多いことから診断されることも多いのです」。

 ◎涙液検査 涙の産生量を測る。最も一般的なのが「シルマーテスト」。患者は幅5ミリ、長さ35ミリのシルマー試験紙を下まぶたに引っ掛けて5分間待つ。その間に出た涙は紙に吸収され、そのぬれた長さで判定する。5ミリ以下はドライアイ、10ミリ以上が正常とされる。

 ◎涙液油層テスト 眼底カメラのような涙液干渉カメラで3層の涙の最も外側の油層を調べる。油層がある程度の厚みがあると正常とされる。
 ◎全身検査 「全身疾患の疑いのある患者さんは、血液検査とともに、内科と連携することになります」。

 【医療ジャーナリスト松井宏夫】

 ◆ドライアイの名医
 ▼名古屋大学医学部付属病院(名古屋市昭和区)眼科・杉田二郎助手
 ▼社会保険中京病院(名古屋市南区)眼科・原修哉医師
 ▼京都府立医大付属病院(京都市上京区)眼科・横井則彦助教授
 ▼大阪大学医学部付属病院(大阪府吹田市)眼科・堀裕一助手、高静香医師
 ▼近畿大学医学部付属病院(大阪府大阪狭山市)眼科・下村嘉一教授
 ▼関西労災病院(兵庫県尼崎市)眼科・渡辺仁部長

March 3, 2007 09:33 AM

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