健康連載ブログ

2007年03月01日

この病気にこの名医Part3

【第18回】6つの原因と4つの分類

ドライアイ(2)

 涙の量が減少して目の表面が正常な状態を保てなくなるドライアイ。その原因は以下の6つ。<1>シューグレン症候群<2>VDT症候群<3>加齢<4>涙の蒸発量が増えるタイプ<5>アレルギー性結膜炎<6>その他、全身疾患に伴う-。

 「目の乾きの原因を解剖学的に分類すると、今度は4つに分けられます」と、鶴見大学病院(横浜市鶴見区)眼科の後藤英樹助教授は言う。その4つとは「分泌量減少型」「油層減少型」「ムチン低下型」「まばたき減少型」である。

 ●分泌量減少型 涙の水分の分泌量が減ってしまう。

 ●油層減少型 涙は3層になっている。角膜側から「ムチン層」「涙液層」、そして空気と直接触れる外側が「油層」である。「油層は油の薄膜層です。まつ毛の生えるあたりに『マイボーム腺』があり、ここから油が分泌され、涙の蒸発を防いでいます。そのマイボーム腺に炎症が起きたり、詰まったりすると、油層が減少し、涙の蒸発が多くなってしまうのです」。

 ●ムチン低下型 角膜に必要な酸素・栄養素、たんぱく質を含むのが涙の中心である「涙液層」。その涙液層は眼球の上部で目尻近くにある「主涙腺」から分泌される。さらに、涙を目の表面に定着させる「ムチン層」は粘着性の糖たんぱく質でできており、結膜にある「ゴブレット細胞」などから分泌されている。「ゴブレット細胞に炎症が起きたり詰まったりすると、ムチン層がうまく作られず、涙が定着しにくくなります。また、涙液層のムチンが減少すると潤いの保持が難しくなります」。

 ●まばたき減少型 涙の量や質ばかりではなく、涙自体は十分に分泌されていても、パソコン作業などでまばたきの回数が減少すると、涙が目の表面に行き渡らず、ドライアイになる。「まばたきの回数は通常1分間に14回程度です。それが1分に3、4回になると目は乾燥してしまいます」。

 以上、6つの原因と4つの解剖学的分類を当てはめて、治療に結び付けることになる。
 【医療ジャーナリスト松井宏夫】

 ◆ドライアイの名医
 ▼東京女子医科大学病院(東京都新宿区)眼科・高村悦子助教授
 ▼日本医科大学付属病院(東京都文京区)眼科・小野真史講師
 ▼国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)眼科・山田昌和部長
 ▼吉野眼科クリニック(東京都台東区)吉野健一院長
 ▼飯田橋眼科クリニック(東京都千代田区)深川和己院長
 ▼鶴見大学歯学部付属病院(横浜市鶴見区)眼科・後藤英樹助教授

March 1, 2007 10:19 AM

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