2007年02月25日
この病気にこの名医Part3
【第14回】ピンク色なら悪性リンパ腫かも
目の悪性腫瘍(2)「白目」
目の悪性腫瘍(しゅよう)は、できる部位によって<1>まぶた(眼瞼=がんけん)<2>白目(結膜)<3>目の周囲(眼窩=がんか)<4>目の中(眼内)に分けられる。今回は結膜、いわゆる白目にできる悪性腫瘍を取り上げる。
その代表には「悪性リンパ腫」「扁平(へんぺい)上皮がん」「悪性黒色腫(メラノーマ)」がある。
◎悪性リンパ腫 白目にできる悪性リンパ腫はピンク色をした腫瘍だが、最初は気付かないことも多い。「見た目はアレルギー性結膜炎などと似ていることもあります。ただし、結膜炎と違って目やにやかゆみはまったくありません」と指摘するのは、東京医大病院(東京都新宿区)眼科の後藤浩教授である。したがって専門医による診察が重要で、「必要に応じ、腫瘍の一部を切除して組織を調べる(生検)とともに、遺伝子の再構成の有無を調べるなどの特殊な検査も必要です。治療は主に放射線療法が行われ、十分な効果が期待できます」。
◎扁平上皮がん 「このがんも初期の段階では他の病気と間違えられることがあります」。治療は外科的切除だけでなく、最近は抗がん剤の点眼薬を併用することもある。
◎悪性黒色腫 日本人は白人と違って白目の部分にメラノーマができることは少ない。ただし、前述の悪性リンパ腫などより悪性度が高く、耳の前やあごのリンパ節に転移することもある。症状としては白目に茶色から黒色のシミができ、それが濃くなるとともに厚みを増していく。白目にほくろがみられることは珍しくないが、通常、ほくろは大きくならない。
診断は「細隙灯(さいげきとう)顕微鏡」による視診が基本となる。「治療は外科的切除が基本ですが、レーザーを用いることもあります。白目を広範に取った場合には結膜(粘膜)の再建材料として、お産の時に得られる赤ちゃんの羊膜などを利用することがあります。最近は抗がん剤の目薬を使うこともあります」。
ただし、進行したケースでは眼球や眼窩の組織をすべて摘出しなくてはならないこともある。
【医療ジャーナリスト松井宏夫】
◆目の悪性腫瘍の名医
▼癌研有明病院(東京都江東区)眼科・辻英貴部長
▼東京医科大学病院(東京都新宿区)眼科・後藤浩教授
▼東邦大学医療センター大橋病院(東京都目黒区)眼科・金子明博非常勤講師
▼静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)眼科・柏木広哉部長
February 25, 2007 09:49 AM
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