2007年02月07日
こちら消化器科です
【第61回】直径1センチ超えるとがん細胞35%
大腸ポリープ(2)
ポリープといっても、がんとは関係ないものもあるので、まずその種類を確認することが大切だ。
大腸がんの前段階といわれるのは、腺腫と呼ばれるタイプのポリープ。問題はこれがいつがんになり、どの時点で取るべきなのかである。大阪中央病院消化器科部長の石川秀樹先生によると「以前は、ポリープ(腺腫)が見つかると、すべて摘除していた」そうだ。しかし、今は取るべきポリープと放置していいポリープが区別できるようになってきた。
石川先生の調査によるとポリープの直径が1センチを超えると、がん細胞が混じっている可能性が35%になるという。「どの調査でも、ポリープが1センチを超えると、急激にがん細胞を含む可能性が高くなるのです」。
となると、1センチ以上あるポリープは当然摘除対象になる。問題は、それより小さいポリープが見つかった場合である。これが、どのくらいの期間で1センチを超えるポリープになるのか。石川先生によると、実際には「ほとんどのポリープは2~3ミリの大きさにとどまっていて、1センチを超える大きさになるものはごく一部」なのだそうだ。
それも、一定の速度で大きくなるわけではなく、「数週間でみるみる大きくなったかと思うと、ある大きさでとどまり、またあるとき急激に大きくなる。というように段階的に成長を繰り返す」のだそうだ。ただし、どういうポリープが大きくなり、どのポリープは小さいままにとどまるのか。これをあらかじめ区別することは難しい。
しかし、5ミリ未満のポリープはがんになる可能性も、すでにがん細胞が存在する可能性も極めて低い。そこで「5ミリ未満の小さなポリープは放置してよいことになっている」そうだ。といっても、石川先生の研究によると、2個以上ポリープができた人は、ポリープを取ってもまた他の場所にポリープができる可能性が高いそうだ。また、こういう人を長く追跡していると、一般の人より大腸がんになるリスクが7倍も高いという。したがって「5ミリ未満の小さなポリープが見つかった人も2~3年に1回は内視鏡検査を受けることを勧めたい」と石川先生は語る。
【医療ジャーナリスト祢津加奈子】
◆ポリープと粘膜 複数のポリープができた人は、摘除してもポリープがまた別の部位にできやすい。これは、大腸粘膜にもともとポリープができやすい傾向があり、そういう粘膜は大腸がんもできやすいのではないかと石川先生はみている。
February 7, 2007 11:12 AM
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