2006年12月03日
予防歯科最新情報
【第55回】歯を長持ちさせるルール
予防というキーワードで見た場合、どの年代でも注意して行うべきことがある。予防に力を入れた医療を行っているベル歯科医院(神奈川県海老名市)で鈴木彰医師が提唱し、実践している「歯を長持ちさせる秘訣(ひけつ)」と題するルールを紹介しよう。
<1>ミュータンス菌に感染しない 虫歯はミュータンス菌に感染して起こるので、3歳までにケアしておけば大人になっても虫歯になりにくい体質になれる。唾液(だえき)検査によって口腔(こうくう)内の菌の状態や唾液の質を知ることも有効。定期的なプロフェッショナルクリーニングや、薬剤による歯の除菌などの方法もある。
<2>脱灰しない 歯の表面に付着しているミュータンス菌は砂糖などを分解して酸を作る。酸が長時間付着すると、歯の表面が溶け始める。これを脱灰と呼ぶ。フッ素の塗布によって歯質を強化し、溶けにくい歯にできる。食生活の工夫や、キシリトール、フッ素なども有効な方法。
<3>エナメル質を削らない 歯の表面のエナメル質は歯全体を保護する役目を持っている。虫歯の場合でも最小限しか削らず、エナメル質を最大限に保護する。
<4>神経を残す 神経のない歯はもろくなって根が折れやすくなり、最終的には抜かなければならなくなりやすい。新潟大で開発された3Mixという3種類の抗菌剤を歯の内部に置いて虫歯を消毒殺菌する方法で、歯の自然治癒を促す内科的治療法がある。
<5>歯の根の先に病巣を作らない 神経を残すことができないほど虫歯が進行した状態では「根管治療」という歯根の消毒を行う。治療後の経過が悪いと数年から数十年後に歯根の先端に病巣ができてしまう。高精度な治療を選択することで病巣をなくすことができる場合がある。
<6>メタルコアを入れない 神経を残せなかった歯は歯質の大半が失われるので、土台部分から人工的に作り直すことになる。従来は金属製の土台(メタルコア)が多用されてきたが、歯のひび割れが起きやすい。歯に接着する新しい材料を使うことが必要。
<7>ブリッジにしない 支える側になった両側の歯がかむ力に耐えられず割れたり、虫歯になったりすることがある。ブリッジではなくインプラントが最も確実な治療法。
【ジャーナリスト月崎時央】
◆予防歯科 痛くない時から定期的に歯科にかかり専門家に検診と定期管理を行う医療。残念ながら健康保険ではカバーされないサービスが多い。
December 3, 2006 09:14 AM
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