健康連載ブログ

2006年11月28日

予防歯科最新情報

【第50回】のどマッサージで唾液分泌促す

 「いつも口が渇いてしまい。ペットボトルが手放せません」と話すのは、ビジネスマンのS男さん(36)。口の渇きをひどく感じるようになったのは1年前。仕事のストレスで眠れなくなり、神経科のクリニックにかかって軽い抗うつ剤を服用するようになってからだ。現在は不眠も解消し、精神的にも落ち着いてきている。だが精神科で処方される薬には、唾液(だえき)の分泌を抑える作用があるものも多く、口の渇きを訴える人が少なくない。極度のストレスや更年期障害でも唾液の分泌は悪くなる。「特に11月ごろから2月ごろは、空気も乾燥するため、口の渇きの問題は深刻になります」と話すのはふれあい歯科ごとう(東京都新宿区)の五島朋幸医師だ。

 唾液の分泌の減少は高齢者に多く見られる現象でもある。「まず、これからの季節は水分を意識的にたくさんとることです。お茶よりも水の方がいい。食の細い高齢者は、特に意識して1日2リットルくらいは飲んでください」と五島医師はアドバイスする。

 口の渇きの原因の1つには、糖尿病などの病気や、利尿剤を使用しているため、体内の水分が減っている場合がある。一方、体内の水分量は減っていないが、血圧を下げる薬や安定剤、頻尿の薬、アレルギーの薬などによる副作用が原因ということもある。

 口腔(こうくう)乾燥で悩んだら、歯科医院にまず電話で相談してみよう。口腔全体のことを予防的に考えてくれる歯科医院なら、歯科衛生士がカウンセリングで積極的に対応してくれるはずだ。唾液の減少に伴い、歯が虫歯になりやすいので、歯の定期検診も一緒に相談するといい。また内科や精神科など他の科で薬が処方されている場合には、歯科医に薬を見せ、できればその科の先生とも連携してもらおう。口を潤す専用の薬剤やうがい薬もある。また、口だけでなく、目や鼻、皮膚なども乾燥してごろごろする感じがあればシェーグレン症候群という自己免疫性の病気の可能性もあるので専門医に受診した方がいい。

 対処法としては耳の下にある耳下腺を刺激したり、のどの中央などをつまんでマッサージすることで唾液の分泌が促される。また食べ物をできるだけよくかんで食べることも大切だ。

 【ジャーナリスト月崎時央】

 ◆口腔乾燥 ドライマウスといわれる。口腔乾燥は口が渇く状態であり、口に水分を補いたくなるが、「のどが渇く」という表現の状態とは区別される。

November 28, 2006 12:27 PM

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