健康連載ブログ

2006年11月23日

予防歯科最新情報

【第45回】口の健康にプロフェッショナル・ケア

 「10年以上も前のお正月のことです。硬いものをかんだ時、右の奥歯の辺りにズーンとくる鈍い痛みを感じました。虫歯の痛みとは違う、初めて経験する感覚でした」と話すのは会社員のYさん(40)。慌てて家族が通院していたベル歯科医院(神奈川県海老名市)に駆け込んだ。検査の結果、かみ合わせに問題があることが判明。この時はかみ合わせで当たっている歯を少し削るだけで痛みはすっかり取れた。

 だが、院長の鈴木彰医師や歯科衛生士から「Yさんは今後、虫歯より歯周病に気を付けた方がいい」と説明を受けた。数回の通院で話を聞くうちに、将来的に自分の歯や口を健康管理していくことの重要性とそれを自分だけで行うことの難しさが分かり、プロフェッショナル・ケアと呼ばれる自費の定期管理と歯の清掃を2~3カ月に1回受けることを決めた。以来、9年になる。

 「今では歯肉の状態が安定し、自分の歯や歯茎の小さな違和感にも気付くようになりました。セルフケアの方法も習い、歯ブラシとフッ素入り歯磨き剤、柄がY字型になったウルトラフロスやデンタルフロスを使ったケアを毎日地道に続けています」。

 かみ合わせの検査も4~6カ月に1回受けて、必要に応じて微調整をしてもらう。「Yさんは、かむ力が強く、歯が横揺れしたり、最悪の場合、歯が割れたりする危険性がありますので。歯に負担を掛けないよう気を付けてください」と鈴木医師はアドバイスする。確かにYさんはときどき歯が揺れて、わずかな痛みを感じることがあるという。

 「そんなときは検査の日に関係なくすぐに受診します。かみ合わせの関係で、歯の一部に強い力がかかりやすいという自分の弱点を実感し、的確に対応できるようになったことが、プロフェッショナル・ケアの一番の収穫です。これからも通院を続けて、口の健康を維持したいと思っています」。

 同院には、年間約1900人が来院するが、応急処置のために通う人が全体の約15%、メンテナンスに通う人が約16%。Yさんのように定期検診のために通う人が全体の約7割を占めている。

 【ジャーナリスト月崎時央】

 ◆デンタルフロス 歯を掃除する糸のこと。歯と歯の間を掃除するのに便利。プラスチックの柄の着いたものも使いやすい。普通の歯ブラシ、歯の間を掃除する歯間ブラシと併用して使うと効果的。

November 23, 2006 10:10 AM

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