健康連載ブログ

2006年11月14日

予防歯科最新情報

【第37回】自己暗示で歯ぎしり改善

 「起きたばかりなのに、肩もあごもへとへとに疲れた感じです」。ビジネスマンのKさん(45)は虫歯の治療を目的に、かかりつけ医である笠島歯科室(東京都豊島区)に来たのだが、最近毎朝、あごの痛みで目が覚めることをカウンセリングした歯科衛生士に訴えた。

 実はKさんは、半年前から大きなプロジェクトの責任者となり、毎日ストレスの多い日々を送っていた。診察した笠島生也医師は、眠っている間の激しい歯ぎしりが、原因と診断した。歯ぎしりやかみしめは、歯周病やあごの病気の原因ともなる。治療済みの歯が痛み出したことも歯ぎしりやストレスの問題がかかわっている可能性があることを指摘した。

 笠島医師は、眠っているときの歯のかみしめや歯ぎしりの予防について次のようなアドバイスをしている。

 (1)枕は低くしてあごを上に向ける。口が開くくらいにする。
 (2)布団に入ったら何も考えない。
 (3)思い切り歯をかみしめてから1~22秒後にあごの力を抜く。
 (4)力を入れる時に息を吸い、脱力するときに吐く。
 (5)肩に思い切り力を入れて、1~2秒で脱力する。胸、腹、太ももなども脱力する。
 (6)もう1度あごの力が抜けていることを確かめる。
 (7)呼吸を意識し、吐くときに脱力することを繰り返す。
 (8)次の朝、すべての症状がなくなってすっきり目覚める姿をイメージする。

 「これらは、くいしばりをやめるために自己暗示をかける方法です」と笠島医師は説明する。「絶対この癖はやめる」という気持ちを強く持ち「上下の歯を合わせてはいけない」と自分に言い聞かせることが効果的だという。最初はかみしめた時に目が覚めたりするが、やがてかみしめようとする前に目が覚めるようになり、次第に、癖が治まってくるという。ただし、負担になるほど、深刻になる必要はない。

 それでもうまくいかない場合には、寝るときだけ一時的に使うマウスピースを作ることも有効だという。

 【ジャーナリスト月崎時央】

 ◆カウンセリング 診察の前に歯科衛生士が患者の健康状態や症状などをじっくり聞くこと。

November 14, 2006 08:47 AM

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/7649