健康連載ブログ

2006年10月19日

予防歯科最新情報

【第11回】歯磨き後にキシリトール入りガム

 「ごちそうさまでした」。埼玉県秩父市にあるちちぶ幼稚園。昼食を終えた園児たちが弁当箱の片付けを終えると、真っ先に走って行くのは洗面所だ。洗面所の壁にずらりと並べてかけられた色とりどりの歯ブラシを手にして、園児たちが歯を磨く。

 特別丁寧に磨くという感じではないが、先生に指示されなくとも、どの子も当たり前のように歯磨きをする習慣が身に付いている。歯磨きを終えた子どもはクラスに戻って,黒板の前の机に置いてあるキシリトール入りのガムを1つ口に放り込む。どの子もいすに腰掛け「味がなくなるまで」ガムをかむ。この間、約3分。かみ終わってガムを紙に包んで捨てた子は外に遊びにいく。

 ちちぶ幼稚園に虫歯予防の習慣を定着させたのは、地元で歯科医院を開業する今井美行医師だ。今井医師はわが子の入園をきっかけに園医を担当したが、当時は多くの園児の口の中は、真っ黒な虫歯だらけだった。「何とかしなければ」と言う今井医師の指摘に園側が動き、97年に虫歯予防の取り組みが始まり、歯磨きと、キシリトール入りガムをかむという虫歯予防法がスタートした。

 現在、この幼稚園の園児には新たに虫歯になる子がほとんどいない。どの子も真っ白な歯をしていて、その健康そうな笑顔がとても印象的だ。
 虫歯にならないため、

 <1>丁寧に歯磨きをする。
 <2>おやつは決められた時間に食べ、だらだらと食べない。
 <3>フッ素入り歯磨きを使う。
 <4>キシリトールガムをかんだり、タブレットを食べる。
 <5>歯科医院で定期検診を受ける。

 などが定着している。

 「白い歯と輝く笑顔を持つ活発な子どもたちを育てたい。歯の健康は子どもたちの将来の自信にもつながります」と柴原真紀園長は園の方針を語る。

 【ジャーナリスト月崎時央】

 ◆キシリトール 虫歯の原因であるミュータンス菌の威力を弱める甘味料。キシリトール入りのガムやタブレットなどが虫歯予防に効果を上げる。

October 19, 2006 09:14 AM

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