健康連載ブログ

2006年10月14日

予防歯科最新情報

【第7回】自慢の歯のためにかかりつけ医を

 「はい。今日はこれで終わりです。じゃあ、また半年後、夏休みにでも来てね」と診察を終えた先生。歯科衛生士が磨き上げて真っ白になった歯を見せて、笑顔でうなずいたのは全寮制高校に通うN君(16)だ。N君は寮から戻る夏休みと冬休みに歯科検診とクリーニングを欠かさない。

 N君は、歯が弱かったお母さんが子どものころから丁寧な仕上げ磨きを続けた結果、今も虫歯が1本もない。思春期になって白い歯がちょっぴり自慢に思えるこのごろなのだ。
 N君のように健康な患者さんが定期的に訪れるのが宇田川歯科医院(東京・江戸川区)の特徴だ。

 下町風情の残る商店街に面した宇田川歯科は、一見すると今風でオシャレな歯医者さんに見えるが、診察室に入ってみると、歯医者さん独特の歯を削るウィーン、ガリガリ、器具のガチャガチャという音があまりせず、何となく柔らかいムードが漂う。

 N君の隣の診察いすでは、鏡に向かって熱心に歯の磨き方を習っている小学生、歯のクリーニングをしてもらっている中年男性、歯の写真を撮影されている初診の中年女性。入れ歯について医師と相談をしている呼吸器をつけた老婦人。プライバシーが守られるようパーテーションで仕切られた診察台、それぞれの台でエプロンをつけた歯科衛生士の女性たちが、患者と向き合い、和やかに話をしている姿が見える。

 ここは町の「かかりつけ歯科医」という意識のもと、予防歯科という考え方を前面に出した歯科医療を行う歯医者なのだ。

 もちろん歯を削ったり、入れ歯を作ったりという技巧的な技術も大切にしているが、歯磨き指導、清掃、フッ素を塗るなどといった予防的な処置に力を入れている。「治療が済んで健康になった方が、その健康を守るために来院してくれる歯科医院を目指しています」と院長の宇田川義朗医師は熱く語る。

 来院者が、日常生活の中で自分の歯をケアする方法や、どうやったらケアを続けていけるのかを、ともに考え、その人の生活にマッチした虫歯予防や歯周病予防の方法を教えてくれる。情報発信型の歯科医院である。

 【ジャーナリスト月崎時央】

 ◆フッ素塗布 虫歯を予防するために、歯の表面にフッ素を塗ること。水に溶かしたフッ素で口をうがいするフッ素洗口とともに効果があるとされている。

October 14, 2006 09:17 AM

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