健康連載ブログ

2006年10月13日

予防歯科最新情報

【第6回】理髪店に行く感覚で白い葉を保つ

「ミント、ストロベリー、オレンジ、チョコレート、香りなし、どれがいいですか?」。トレーに載った5種類のチューブを指さして歯科衛生士の女性が、患者のKさん(33)に尋ねた。「じゃあ今日はチョコレート味で」とKさんは、磨きたての白い歯を見せて笑顔で応える。

 このチューブ入りの香り付き薬剤は虫歯予防のためのフッ素で、歯のクリーニングの仕上げに歯科衛生士が歯に塗るものだ。葛飾区で飲食業を営むKさんが半年に1度、宇田川歯科医院(東京・江戸川区)を訪れるのは、歯の定期検診と、このPMTCと呼ばれるプロの歯科クリーニングを受けるためだ。

 「僕の歯は茶渋などの汚れが付いて黄ばみやすいんです。2年ほど前、急に自分の歯の色が気になって。当時はたばこも吸っていましたから、鏡で裏側を見てみると、焦げ茶色で驚いたんです」。「歯のヤニを取りたい」という理由で宇田川歯科医院を訪ねた。「今は半年に1度の掃除ですので、そんなに色に差はないのですが、最初にクリーニングを受けた時は、自分の歯が本当に茶色から真っ白になったので感激し、これなら続けようと決心したんです。それでたばこも徐々にやめました」。

 この掃除は、まず歯にこびり付いてしまった汚れを薬液でピンクに染め出し、歯の間に専用の歯磨き剤を注入する。先端が回転する専用の機械の先にさまざまな形のゴムを取り付けて、歯の裏表や間を丁寧にクリーニングしていく。デンタルフロスと呼ばれる糸ようじで細かなすき間や表面も掃除する。この間約45分、Kさんはゆったりと診察台に体を横たえ、気持ち良さそうにリラックスしている。

 宇田川義朗医師は「床屋さんに行くような気軽な感覚で、定期的な歯の検診と掃除を生活の中に当たり前に組み込んで欲しいです。歯をきれいにすることで、顔の印象も明るくなり、お口も健康になります」と説明する。

 【ジャーナリスト月崎時央】

 ◆PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング) 器具と薬剤を使用した専門的な歯の清掃。歯科医院で歯科衛生士が行う。費用は4000円から1万円程度。医療機関によって異なる。定期的に行うと予防効果が高い。

October 13, 2006 09:52 AM

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