2006年10月12日
予防歯科最新情報
【第5回】定期検診で口腔ケアは健康の要
「お体のことで何か気になっていることはありますか」。
「ちょっとのどが変な感じでね、せきも出るので、耳鼻科でのどを診てもらおうかなと」。
「あ、そうなさるといいですね」。
杉山歯科医院(千葉県八千代市)では、診察は、患者と歯科衛生士とのカウンセリングからスタートする。診察台のいすを起こした状態で歯科衛生士が隣に座り、その日の気分や健康状態、持病の状態などをカルテに書き込む。
今日、定期健診に来たのは、Tさん(61)だ。半年に1度、杉山歯科医院から届く「歯の健康診断のお知らせ」のはがきを受けて、年2回の検診と歯のメンテナンスを始めて5年になる。
そして今日は2年に1度、口の中の写真の記録を撮影する日でもある。エックス線写真だけでなく、歯の状態を長期的に把握するために、歯や歯茎の状態などを歯科衛生士が一眼レフデジタルカメラで撮影していく。
撮影の次は、歯周病の検査だ。歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすき間の深さを、専用の針のような道具で、歯1本ずつについて測ってカルテに記録する。Tさんは歯周ポケットの深さも正常値だった。その後は歯のクリーニングが約30分行われた。
カウンセリングからクリーニングまでを行うのは歯科衛生士だ。歯科衛生士は患者さんごとの担当制だ。最後に院長の杉山精一医師がTさんの診察台を訪れる。カウンセリングや検査結果をトータルに確認し、クリーニングを終えた歯を診察して検診は終了する。
「Tさん、歯を丁寧に磨いていて、とてもいい状態を保っていますね。のどの方は早めに耳鼻科にいらしてくださいね。ではまた来年春にお会いしましょう」。約1時間の検診のうち杉山医師がかかわる部分はほんの5、6分程度だが、歯科衛生士によるカウンセリングやケアがしっかりと行われているので、患者さんの満足度は高い。
「口や歯だけでなく、その人の健康をトータルに守るために、体のことを気軽に相談できる地域の医療機関であることを目指していきたい」と杉山医師。年間約900人の患者がこの定期検診を受けている。
【ジャーナリスト月崎時央】
◆歯周ポケット 歯と歯肉の間にあるすき間のこと、ここにたまった汚れを定期的にかき出して掃除する。歯周病になると歯周ポケットが深くなる。
October 12, 2006 09:13 AM
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