健康連載ブログ

2006年10月10日

予防歯科最新情報

【第3回】歯周病は禁煙とクリーニングで

 「親知らずが痛むのです。ほかの歯医者さんでは『大学病院でないと抜けない』と治療を断られたのですが、『先生なら抜いてくれるかも』と知人から聞いて」。初診で杉山歯科医院(千葉県八千代市)を訪ねたTさん(35)はつらそうにほおを押さえた。「すぐにでも抜歯をしてもらいたい」とTさんは希望したのだが…。

 診察いすを起こした状態のTさんの傍らに座ったのは、歯科衛生士の若い女性だ。「つばを飲み込むと痛みます」「ほかの歯まで浮いている感じでグラグラしています」というTさんの訴えに、歯科衛生士は1つずつうなずきながら、カルテに記録していく。

 20分程度の問診が終わり、エックス線を撮った後、杉山精一医師の診察が始まった。「親知らずは、奥歯で大きいので抜歯は確かに大変そうですが、それより今、気になるのは歯周病の方ですね。前歯のほうまで揺れてきていませんか?」。Tさんの歯の揺れは、親知らずの影響ではなく、歯周病によるものだと杉山医師は診断した。

 Tさんはヘビースモーカーで1日にたばこを2箱吸っている。たばこは確実に歯周病の原因であり、歯科医師が診ると、歯や歯茎の変色などからたばこの弊害は一目で分かる。

 「今、歯茎を切開して抜歯はできますが、歯周病の原因菌が口の中にたくさんいるので、抜歯後の腫れもひどいし、傷の治りも遅いです。それよりまず歯石を取り、歯科衛生士による歯のクリーニングをしばらく続け、できれば禁煙して口の状態を整えてから抜歯を考えても遅くないと思いますが」。

 抜歯が来院の目的だったTさんにとって、禁煙や歯周病の治療を勧められたことは予想外だった。しかし、カウンセリングで歯科衛生士がTさんの訴えをじっくりと聞く時間を持ち「自分の話を聞いてくれる場」と感じたことで、Tさんは、抜歯より歯周病の治療を優先することを決め、2回目の診察では禁煙も考え始めた。

 「歯周病は30代から用心が必要です。特にたばこを吸う方は進行が速いので禁煙をお勧めします。歯周病は早期に発見し、歯のクリーニングを続けることで治療が可能な病気です。口臭なども改善できます」と杉山医師は早期受診を勧める。

 【ジャーナリスト月崎時央】

 ◆親知らず 下顎(あご)と上顎の第3大臼歯をさす。成人してから生えることが多いのでこう呼ばれる。

October 10, 2006 11:40 AM

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