健康連載ブログ

2006年07月05日

この病気にこの名医Part2

【第174回】脊髄造影法は入院必要/東京医科大学病院駒形正志助教授

腰部脊柱管狭窄症の治療(上)

 腰部脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)症は脊柱管が狭くなって神経に影響を及ぼす。どこが圧迫されるかによって、しばらく歩くと脚が痛くなって歩けなくなる間歇性跛行(かんけつせいはこう)、両脚全体がしびれたり、強い座骨神経痛のような腰から足先にかけて激痛やしびれが走るなど、さまざまな症状に苦しめられる。患者はこのような症状を訴えて整形外科を受診する。そして、診察が行われる。

 ◆問診、視診、触診 「患者さんの訴えを聞き、そして患部を見て、触って、動かして、というのが診察の基本です」。東京医科大学病院(東京都新宿区)整形外科の駒形正志助教授はいう。間歇性跛行は腰部脊柱管狭窄症のみならず、下肢閉塞(へいそく)性動脈硬化症においても特徴的な症状。「それを外来で区別する必要があります。腰部脊柱管狭窄症は足の甲を走る足背(そくはい)動脈を手で触れますと、拍動がよく分かります。一方、下肢閉塞性動脈硬化症は手で触れても分かりません」。つまり、神経の問題と血管の問題の違いなのである。ここでしっかり診察をした後、画像検査へ。

 ◆画像検査 エックス線検査とMRI(磁気共鳴画像装置)検査が行われる。エックス線検査ではまず正面像と側面像を撮り、次に動態撮影といって、体を前に曲げた時と後ろに反った時の側面像を撮る。これによって後に反った時に脊柱管が狭くなる様子が分かることがある。MRIは骨はもちろん、椎間板や神経などの軟部組織までも鮮明に写し出す。だから、どこで馬尾(ばび)神経や神経根が圧迫されているか、はっきりと分かる。
 さらに詳しく知るには脊髄(せきずい)造影法がある。「これは入院して行う必要があるので、基本はエックス線とMRI検査です」。以上の検査で診断がつくと、治療を行うことになる。

 【医学ジャーナリスト松井宏夫】

 ◆腰部脊柱管狭窄症の名医
 ▼国際医療福祉大学付属三田病院(東京都港区)整形外科・福井康之副院長
 ▼慶応義塾大学病院(東京都新宿区)整形外科・戸山芳明教授
 ▼杏林大学医学部付属病院(東京都三鷹市)整形外科・里見和彦教授
 ▼横浜市立みなと赤十字病院(横浜市中区)整形外科・小森博達副院長
 ▼麻生病院(川崎市麻生区)整形外科・森下益多朗副院長
 ▼東海大学医学部付属病院(神奈川県伊勢原市)整形外科・持田譲治教授

 ◆脊髄造影法 ミエログラフィーという。脊髄の通り道をクリーンに見ることができる検査。そのためにくも膜下腔に造影剤を注入して行う。

July 5, 2006 10:17 AM

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