健康連載ブログ

2006年05月29日

この病気にこの名医Part2

【第137回】細胞診でクラス分類/東京医科大学病院高山雅臣名誉教授

子宮頸がん(下)

 子宮頸(けい)がん発症の年齢低下傾向がはっきり出ているとあって、子宮頸がん検診対象者は04年から「20歳以上」と広がった。

 子宮がんの80%を占める子宮頸がんは、初期にはほとんど症状がないだけに、検診で発見するしか道がない。検診では「細胞診」が行われている。細胞診について、東京医科大学病院(東京・新宿区)産科・婦人科の高山雅臣名誉教授は、次のように話す。「子宮頸部を綿棒でこするようにして細胞を採り、顕微鏡で調べる検査です。この検査でがんの進行期分類ではなく、細胞の形態すなわち顔つきでクラス分類をします。クラス3以上の場合はがんが疑われるので、さらに詳しく調べる必要があります」。

〈細胞診のクラス分類〉

 ★クラス1 正常。
 ★クラス2 炎症はあるが正常細胞。
 ★クラス3a 軽度の異形成の細胞がある。
 ★クラス3b 高度の異形成の細胞がある。前がん病変。
 ★クラス4 上皮内がん。がんの病期分類のステージ0期がん。
 ★クラス5 浸潤がん。がんの病期分類のステージ1a期以上。

 クラス3以上は婦人科を受診することになり、より詳しく検査を行う。がんを疑っての基本的な診察は、「視診・内診・直腸診」「細胞診」「組織診」「超音波検査」「CT・MRI検査」の順で行われる。

 (1)視診・内診・直腸診 「直腸診はがんが広がっていたら、それを察知できます。子宮の横の(靭帯=じんたい=やリンパ腺の転移は)直腸を経て触れるのが重要です」。

 (2)細胞診(前述通り)

 (3)組織診 「細胞診で疑いがあると組織診で確認することになります」。子宮頸部の粘膜を膣拡大鏡を使って観察し、狙って組織を採る。これでクラス分類が確定する。

 (4)超音波検査

 (5)CT・MRI検査

これらの影像・画像検査でがんの大きさ、深達度、転移などを詳しく調べる。「子宮頸がんでも年配の方の場合には、がん細胞が奥に入っているケースがあります。その場合には、子宮頸部を円錐(えんすい)状に切除して検査することもあります」。以上の検査から「子宮頸がんの病期」が診断される。

 【医学ジャーナリスト松井宏夫】

 ◆子宮頸がんの名医
 ▼癌研有明病院(東京都江東区)婦人科・滝沢憲レディースセンター長兼婦人科部長
 ▼慶応義塾大学病院(東京都新宿区)産婦人科・青木大輔教授、進伸幸講師
 ▼国立がんセンター中央病院(東京都中央区)婦人科・笠松高弘医長、加藤友康医師
 ▼東邦大学医療センター大橋病院(東京都目黒区)婦人科・寺内文敏講師
 ▼神奈川県立がんセンター(横浜市旭区)婦人科・中山裕樹部長

May 29, 2006 11:12 AM

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