健康連載ブログ

2006年05月08日

この病気にこの名医Part2

【第117回】プラークスコアなどでチェック/スウェーデンデンタルセンター弘岡秀明院長

歯周病(下)

 歯を失う最大原因の歯周病は大きく2つに分類される。(1)慢性型歯周炎と(2)侵襲型歯周炎。(1)はバイオフィルム(細菌叢=そう=を表わすプラークのこと)の出す毒素で歯肉に慢性的に炎症が起きている状態で、∧2∨は急激に歯周炎が悪化するタイプで遺伝によるといわれている。

 「侵襲型歯周炎は20代、30代で急激に歯周病が重症化するタイプで、歯周病菌の1つ、Aa菌が関係しているといわれています」と、歯周病の治療で有名なスウェーデン デンタル センター(東京・千代田区)の弘岡秀明院長は言う。

 (1)(2)は、さらに限局型で、歯肉の炎症が一定の部分に限られているものと、広い範囲に炎症が起きているケースに分類される。

 とまれ、歯肉に炎症が起きた場合は、歯周病を得意とする歯科を受診すべきである。まずは問診が行われ、次に「プラークスコア」「プロービング」「動揺度検査」「エックス線検査」「歯間離開検査」「PCR法」「BANAテスト」などを行う。

 ●プラークスコア 赤い染め出し液を使う。これはプラークの周囲につく液なので、赤くなったところの面積を見る。「歯は前面、左右面、後面と4面あります。それをすべてチェックし、赤い部分が25%以上となると、しっかり磨けていないことになります。どれだけ赤くなるかをチェックするのです」。

 ●プロービング 歯と歯肉の間のポケットがどれだけ深くなっているか、その深さをプローブという器具を用いて測る。「深さで重症度が分かります。また、歯周ポケットにプローブを入れると出血するようならば、炎症があります。バイオフィルムが付いている証拠でもあります」。

 ●動揺度検査 ピンセットで歯を動かしてみて、その動きの程度を知る。重症になると歯のぐらつきも大きくなってくる。

 ●エックス線検査 歯、歯肉、歯槽(しそう)骨の部分をエックス線撮影する。そして、歯槽骨の状態をみる。「歯周病の状態が重いと歯槽骨が退縮しています。それをチェックします」。

 このほか「PCR法」や「BANAテスト」で、歯周病菌のチェックを行う。以上の検査を行った上で、歯周病と診断されたら、重症度に合わせた治療が行われることになる。
 【医学ジャーナリスト松井宏夫】

 ◆歯周病の名医
 ▼つるや歯科医院(茨城県阿見町)鶴屋誠人院長
 ▼清水デンタルクリニック(群馬県高崎市)清水善明院長
 ▼明海大学付属病院(埼玉県坂戸市)歯周病科・申基喆教授
 ▼やまわき歯科医院(千葉県館山市)山脇健史院長

May 8, 2006 12:00 PM

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